「着物で外出して汚してしまった」
「自宅で着物の染み抜きをしたい」などと、着物の染みに困っていませんか?
お気に入りの着物が汚れてしまうと悲しい気持ちになってしまうでしょう。
着物の染み抜きは、染みの種類を判断し適切な方法を選ぶことが大切です。
種類によっては自宅でも簡単に染み抜きできるため、お手入れの一つとして参考にしてみてくださいね。
今回は、自宅でできる着物の染み抜きについて、染みの種類別にご紹介します。
目次
着物の染み抜きをしたい!染みの種類を知ろう
着物の染みは、原因によって4種類に分けることができます。
・水溶性:飲みものなどの染み(水に溶ける特性を持つ)
・油溶性:ファンデーションや口紅などの染み(水には溶けず、油に溶ける特性を持つ)
・不溶性:泥やインクなどの染み(水にも油にも溶けない)
・タンパク質系:血やよだれ、母乳などの染み(熱で固まりやすい特性を持つ)
着物に染みがついていることがわかったら、まずはどの種類に当てはまるか確認してみましょう。
染みの種類がわかることで、適切な染み抜き方法を選ぶことができます。
自宅でできる◎着物の染み抜き方法を汚れ別にご紹介
着物についた染みの種類が判断できたら、適切な染み抜き方法をチェックしてみましょう。
・水溶性
・油溶性
・不溶性
・タンパク質系
先にご紹介した4つの種類に分類し、染み抜きの方法をご紹介します。
どの方法も、無理はしないことが大切です。
無理に染み抜きをしようとすると、着物そのものを傷める原因になってしまいます。
不安なときにはプロに相談しましょう。
水溶性の染み抜き方法
水溶性の場合、ぬるま湯とタオルを3枚使うことで染み抜きができます。
1.着物を広げ、染み部分の裏側に1枚目のタオルを敷く
2.40℃以下のぬるま湯で2枚目のタオルを濡らし、固く絞る
3.染み部分を絞ったタオルで軽く叩き、汚れを1枚目のタオルに移す
4.3枚目の乾いたタオルでさらに軽く叩き、着物に残った水分を吸い取る
5.着物を1日以上干してよく乾かす
着物の素材や染め方によって、色落ちや変色の可能性があります。
染み抜きを行う前に、目立たない部分でテストしましょう。
なかでも、正絹でできた着物は、水分によって縮みや型崩れが起きてしまいます。
着物専門店でのクリーニングがおすすめです。
箔や刺繍部分も自宅では染み抜きできません。
油溶性の染み抜き方法
油溶性の場合、ベンジンとタオル3枚、ガーゼ数枚、霧吹きとドライヤーを使うことで染み抜きができます。
1.着物を広げ、染み部分の裏側に1枚目のタオルを敷く
2.ガーゼにベンジンを適量染み込ませる
3.染み部分をガーゼで軽く叩き、汚れを溶かして移す
4.ガーゼが汚れたら綺麗な部分に変えたり別のガーゼに変えたりする
5.染みが目立たなくなったら、新しいガーゼにベンジンを適量染み込ませる
6.染みの輪郭をガーゼで軽く叩き、ぼかして目立たないようにする
7.霧吹きで染みの周囲を濡らし、タオル2枚で濡らした部分を挟む
8.水分を吸い取ってからドライヤーで内側にむかって乾かす
9.着物をよく乾かす
ベンジンは溶剤のなかでも非常に強い成分でできています。
必ず目立たない部分でテストしましょう。
また、強く叩いたりこすったりすると、ベンジンの力によって色落ちが起きてしまいます。
優しくゆっくりと染み抜きしてください。
体調が悪くならないよう、必ず換気をし、適宜休憩を挟むことも大切です。
不溶性の染み抜き方法
不溶性の場合、着物を完全に乾かすことが大切です。
とくに泥は水分を含む不溶性の汚れであるため、濡れたまま染み抜きを行うと繊維に色素が入り込んでしまいます。
まずはしっかりと着物と汚れを乾かしましょう。
完全に乾いたら、ブラシを使って払うように泥を落とします。
柔らかな布で拭き取って仕上げると染み抜き完了です。
タンパク質系の染み抜き方法
タンパク質系の染みのなかでも、血液は自宅で染み抜きすることができます。
石鹸や中性洗剤を使って、洗い流しましょう。
このとき、熱で固まる特性を持つため、必ずお湯を使いましょう。
水を使うと血液がどんどん固まり落ちなくなってしまいます。
時間が経った血液やそのほかのタンパク質系の染みは、着物専門店にクリーニングを依頼してください。
無理に染み抜きを行うと、着物そのものを傷めてしまいます。
自宅での染み抜きはおすすめできません。
不安なときは林屋の着物クリニックにご相談を
着物はとてもデリケート。
少しでも自宅での染み抜きに不安を感じたときには、着物専門店に相談しましょう。
岡山・香川でクリーニングをしたいときには、着物専門店の林屋にご相談ください。
林屋の着物クリニックでは、多種多様な染み抜きを行っています。
林屋でご購入された着物はもちろんのこと、他店の着物もクリーニングに対応しているところが魅力です。
林屋の着物クリニックについて詳しくご紹介します。
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林屋の着物クリニックが行う染み抜きとは
林屋の着物クリニックでは、染みの原因や汚れてからの経過年数によって使う薬剤を変えています。
さらに、着物の生地の状態に合わせてもさまざまな薬剤を用意。
着物を傷めることなく、染み抜きを綺麗に仕上げます。
染み抜きは着物の知識に長けた職人が行い、特殊な技術を用いるところも魅力です。
スプレーガンとバキュームによって、汚れを飛ばしながら吸い取ります。
京都のやま忠の技術を用いた林屋にこそできる染み抜きといえるでしょう。
経年劣化による変色は染め替えがおすすめ
年数が経った汚れの場合、染みと劣化の区別がつかないことも。
長期間保管していたことによる日焼けによって、着物が変色してしまうこともあるのです。
林屋では、染みと変色を見極め、染め替えによって変色も綺麗に仕上げます。
染め替えとは、着物の生地そのものの色を変えること。
吹付けと筆を使って生まれ変わらせます。
地色を変えることはもちろんのこと、色抜きによってぼかしをつけて仕上げることも可能です。
林屋独自の加工で汚れを防止
染み抜きをしたきれいな着物を保ちたいときには、防汚加工がおすすめです。
林屋の着物クリニックでは、プラチナガードをご用意しています。
林屋独自の配合による加工によって汚れや雨から大切な着物をガード。
通気性や風合いを損なわず、機能性を高めます。
いつものお手入れも林屋におまかせ
着物はこまめにお手入れすることで、良い状態のまま長く着続けられます。
いつものお手入れも林屋にご相談ください。
林屋では、手洗いと丸洗いによって着物を綺麗にします。
衿や裾など、汚れやすい部分は専用の洗浄液を使って手洗いをメインに。
着物全体は和装専用の洗浄機を使って丸洗いします。
蒸留還元方式とフッ素系ドライ溶剤を使うことで、気になるニオイを綺麗に洗い落とすところが魅力です。
洗い上がった生地にもハリが終わります。
洗浄後は自然乾燥によって虫干しの効果をプラス。
着物に合わせて温度管理された室内で完全に乾燥させます。
着物が乾くとプレスの工程です。
仕上げ専門の職人によって、ふっくらと仕上げます。
まとめ
自宅でできる着物の染み抜きについてご紹介しました。
難しそう、自信がないというときには、お気軽に林屋にご相談ください。
創業86周年を迎えた着物専門店の林屋では、着物購入者様だけにさまざまな特典をご用意しています。
・何度でも着付けの無料サービス
・シミ抜き、汚れ落としなど何度でも無料サービス
・記念写真特別割引サービス
・着付け前後の点検サービス
・タンス整理の無料サービス
・前結び着付け教室48回分レッスン無料
・総桐ダンス特別割引サービス
・着物クリーニング30%OFF
・着物パーティーご優待
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岡山・香川県下No.1を誇る5,000点以上の品揃えでお待ちしております。
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