着物を着る機会が多いと、毎回着付け師にお願いするのは大変なこともあるでしょう。
着付けのプロである着付け師にお願いすると、美しい着姿が叶います。
ですが、希望通りの予約が難しかったり費用がかさんだりと悩んでしまうこともあるはずです。
実は、着物はコツを掴むと自分でも簡単に着付けをすることができます。
自分で着付けをできるようになると、着崩れをしたときにもお直しが簡単です。
今回は、自分で着物を着付ける方法について動画とともにご紹介します。
目次
着物は自分で着付けることができる◎
着物は着付け師に着付けてもらうイメージが強いかもしれません。
使うアイテムも多く、シワができないようぴったりと着付けることは難しそうに見えるでしょう。
はじめは大変かもしれませんが、慣れると自分でも簡単に着付けることができます。
自分好みの着方ができるようになると、より一層着物が楽しくなるはずです。
着付けの前に必要な準備とは
着物の着付けをする前には、3つの準備が必要です。
それぞれどのような準備が必要なのかチェックしてみましょう。
あらかじめ風通しをする
着物を着る前日に、着物の風通しを行いましょう。
風通しとは、着物の状態を整えるための工程です。
着物を和装用ハンガーにかけ、2〜3時間陰干しをします。
陰干しにより、防虫剤のニオイや保管時のたたみジワが気にならなくなるはずです。
もしシワが残ってしまったときには、着物の裏からあて布を当て、低温でアイロンをかけると目立たなくなります。
長襦袢に半衿を付ける
あらかじめ長襦袢に半衿を付けることも忘れてはいけません。
半衿は、長襦袢の衿に巻き付けるように、折り込みながら付けていきます。
アイロンやまち針を使って空気が入らないように付けると仕上がりが綺麗です。
裁縫が苦手な人は、ファスナー式やピン式の半衿を選ぶと楽でしょう。
両面テープや安全ピンで付ける人もいるそうです。
小物が揃っているか確認する
着付けには、さまざまな小物を使います。
すべて揃っているか確認し、足りないものは用意しましょう。
・肌襦袢
・裾よけ
・フェイスタオル
・足袋
・長襦袢
・半衿
・衿芯
・和装スリップブラ
・着物
・腰ひも
・コーリンベルト
・伊達締め
・帯板
・帯枕
・帯揚げ
・帯締め
衿芯や腰ひも、コーリンベルトなど、着姿から見えない小物は古くなったものを使っても問題ありません。
着物別に自分で着付ける方法をご紹介
着物を着付けるときには、整髪剤で着物が汚れてしまわないよう、先にヘアメイクを済ませておきましょう。
肌着や長襦袢、足袋を着用し、フェイスタオルで体型の補正も行っておきます。
着物の着付けは家の中で行えますが、衣装敷と呼ばれる敷物の上での着付けがベター。
ほこりや糸くずがつくことを防ぐことができます。
全身鏡があるとより着付けもしやすいです。
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訪問着を自分で着付ける方法
1.着物を羽織り、長襦袢の袂を持って袖を通してから左右の振りを整える
2.掛衿と掛衿を体の中心で合わせ、背縫いを引き下げてから引き上げる
3.着物と長襦袢の衿を揃え、衿先を持って引き上げる
4.体を包み込みながら、後ろの着丈を床すれすれに合わせる
5.腰骨より少し後ろに回し、足の甲にかかるように上前の長さを合わせる
6.余った布は下前の方に軽く引く
7.上前を払いながら下前を巻き込み、端を脇で押さえる
8.下前の脇線が右足の足袋の縫い目あたり、着丈は足の甲に少しかかるように合わせる
9.上前を押さえ、いらない布は前横後ろ上にあげる
10.ウエストベルトを腰骨に当てながら交差させ、体の前で留める
11.下前が裾すぼまりになっているか、着丈はちょうど良いか確認する
12.身八つ口から手を入れて衿を大きく合わせ、前横後ろの布をきれいに整える
13.左右の掛衿を合わせる
14.上前は重ね衿を5mm程度出し、空気を抜くように押さえる
15.アンダーバストとウエストの間にダブルコーリンベルトのクリップをつける
16.重ね衿は少し引き気味にしておく
17.下前も上前と同じように整えてからクリップをつける
18.クリップよりも下の布を引き上げてすっきりとさせる
19.強く引っ張らないよう気をつけながら左右のクリップを交差させる
20.背中のしわを取って整える
21.引き上げた布が落ちていないか、脇のつながりが綺麗か確認し整える
22.伊達締めを体の前から当てて後ろに沿わせる
23.片方をまっすぐ、もう片方を斜め上に上げて折り下げるようにたたむ
24.両端を前に持っていき、二度かけてから残りをねじって挟める
25.帯を結ぶ
単衣の着物を自分で着付ける方法
単衣の着物は、基本的に訪問着と同じ着付け方を行います。
訪問着と比べて単衣の着物は軽いため、着丈が短くなりすぎないように注意が必要です。
腰紐やウエストベルトは、訪問着を着るときよりも少し緩めがおすすめ。
シワが入りにくくなり、着姿を整えやすいです。
衿合わせも単衣の着物らしく夏らしさを感じさせましょう。
ぴったりと合わせることできりっと感が生まれ、涼やかな印象を与えることができます。
暑いときやコーリンベルトを使ったときには、伊達締めを省略しても問題ありません。
帯は帯枕を低めに、帯揚げや帯締めも夏用を選びます。
帯締めは細め、編み目のものが夏にぴったりです。
浴衣を自分で着付ける方法
1.浴衣を羽織った状態で左右の衿先を合わせて持ち、反対の手で背縫いを持つ
2.前後に引き合って背中心を決め、大きく引き上げる
3.全体を平行におろしながら、くるぶし丈で裾線を決める
4.上前の右端を右腰骨が隠れるあたりに合わせる
5.左右を入れ替えて下前は少し引き上げてから残りを奥に送って上前をかぶせる
6.右手で押さえながらお腹、脇、後ろのシワを上に送る
7.ウエストベルトを腰骨の少し上のあたりに合わせ、まっすぐ後ろで交差する
8.体の前で留め、衿をまっすぐに整える
9.衣紋をこぶし一つ分抜く
10.衿元、胸元、おはしょりを大きく引き合わせる
11.ウエストの一番細いあたりにコーリンベルトの左右を留める
12.喉のくぼみで交差するように衿を決める
13.背中心を持って左右のシワを取る
14.伊達締めをする
着物を大切に着続けるために。たたみ方もご紹介
着用後の着物をそのままにしてしまうと、傷みの原因になってしまいます。
ブラシがけや陰干しでお手入れをしたら、正しくたたんで保管しましょう。
着物と帯のたたみ方についてご紹介します。
着物を自分でたたむ方法
着物は、本だたみでたたみます。
本だたみとは、基本となる着物のたたみ方です。
動画では振袖をたたんでいますが、本だたみができるようになるとさまざまな着物をたためるようになります。
着物をたたむときには、できるだけ広いスペースを確保することがポイントです。
たとう紙も大きく広げ、ゆったりとした空間でたたみましょう。
たたんだ着物の保管にも注意が必要です。
適切な量の除湿剤と一種類の防虫剤を使い、直射日光を必ず避けます。
帯を自分でたたむ方法
せっかく綺麗に着物を着付けても、帯にシワがあるともったいないです。
着るときにシワのない帯を使うためには、たたみ方や保管方法が大切になります。
畳んだ帯は、ビニール袋ではなくたとう紙や白色の木綿の布に包みましょう。
金糸や銀糸、箔が使われた部分には、薄紙をかけておくと傷みを防ぐことができます。
また、着物は着物だけ、帯は帯だけなど、それぞれを別に保管することもポイントです。
装飾同士が触れたときに起きる変色など、トラブルの原因を取り除きましょう。
着物を自分で着付けられるようになるのなら、林屋がおすすめ
「自分で着物を着付けられるようになりたい」と考えている人には、着物専門店の林屋がおすすめです。
林屋は岡山県と香川県に店舗を構え、創業から85年以上の老舗です。
老舗だからできる手厚いサポートをご用意しています。
林屋の充実した特典なら、着物選びはもちろん自分での着付けも叶うはずです。
前結び教室の無料受講をプレゼント
林屋では、特典の一つに着付け教室の無料レッスンを48回分ご用意しています。
着付け教室は、京都嵯峨野和装学院が指導。
1日2回、林屋の店舗内で行われています。
前結びとは、帯を体の前で結ぶ着付け方法です。
結んでいる工程が自分の目で確認できるため、初心者さんでも簡単に綺麗な着付けに仕上がります。
着付けはもちろん、着物の選び方や気になるマナーも学べるところも魅力です。
着物のお手入れや保管まで徹底的にサポート
着物は着付けだけでなく、お手入れも難しいとイメージする人が多いです。
林屋では、着物をより気軽に楽しめるよう、お手入れや保管までサポートいたします。
とくに林屋が開設する『きものクリニック』が好評です。
きものクリニックでは、京都のやま忠の技術を用いてお客様の着物を綺麗にお手入れしています。
20年以上お手入れしているからこそできる仕上がりで、大切な着物をより長く愛用できるでしょう。
着物の種類はもちろん、自店・他店も問いません。
まとめ
着物を自分で着付ける方法についてご紹介しました。
林屋では、前結び教室の無料参加を特典としてご用意しています。
それだけでなく、林屋がご用意する特典はどれも人気が高いです。
・何度でも着付けの無料サービス
・シミ抜き、汚れ落としなど何度でも無料サービス
・記念写真特別割引サービス
・着付け前後の点検サービス
・タンス整理の無料サービス
・前結び着付け教室48回分レッスン無料
・総桐ダンス特別割引サービス
・きものクリーニング30%OFF
・きものパーティーご優待
林屋へのご来店の際には、Webからの来店予約がおすすめです。
岡山県倉敷市・香川県丸亀市の方は、ぜひご予約の上ご来店ください。