
結婚式をはじめ、フォーマルな場にお呼ばれしたときには着物を選びたいと考える人も多いでしょう。
日本の伝統を感じる着物は、場に華やかさをプラスしてくれます。
「どのような着物を着ようかな?」と調べたとき、頭を悩ませるのが着物の種類かもしれません。
とくに留袖と振袖はどちらも第一礼装に分類されるため、違いがよくわからないということも。
今回は、留袖と振袖について特長や着ることのできる人、着用シーンを詳しくご紹介します。
目次
そもそも着物とは
着物とは、明治時代に洋装が入ってくるまで、日本で日常的に着られてきた装いのことです。
現代では普段着に洋装が選ばれることが多いですが、今でも伝統的な装いとして特別な日には着物が選ばれています。
着物そのものの基本となる形は同じ。
着用シーンや既婚・未婚などによって、着物のなかでも適した種類が異なります。
結婚式をはじめとするフォーマルな場には、留袖や振袖、訪問着がぴったりです。
振袖とは

振袖は、長い袖が特長的な着物です。
成人式に選ぶ晴れ着として有名であり、未婚女性だけが着ることのできる第一礼装とされています。
振りと呼ばれる振袖ならではの長い袖と振り八つ口、身八つ口、肩から裾にかけてつながった絵羽模様が特長です。
厳密に着ることのできる女性の年齢は決められていませんが、成人〜30歳前後の未婚女性によく似合うといわれています。
最近は小学校の卒業式で袴を選ぶ子どもが増えたことから、小振袖と袴の組み合わせも人気のようです。
さらに、日本では30代で未婚の女性も珍しくない時代です。
振袖を着ることのできる年齢は広がってきているといえるでしょう。
振袖の着用シーンをご紹介
振袖は、袖の長さによって3つの種類に分けることができます。
袖が長いものほど格が高くなりますが、着用シーンに合わせて選ぶことが大切です。
・大振袖:袖丈が114cm程度。くるぶしが隠れるほど袖が長く、披露宴などのお色直しに選ばれます。引き振袖と呼ばれることも多いです。
・中振袖:袖丈が100cm程度。成人式用の晴れ着として有名です。結婚式のお呼ばれや卒業式、結納・顔合わせなど、フォーマルなお祝いシーンに適しています。
・小振袖:袖丈が85cm程度。袴と組み合わせたときに着姿のバランスが良いです。小学校や大学の卒業式に選ばれます。
黒留袖とは

黒留袖とは、黒地で裾まわりにだけ柄が描かれるところが特長的な着物です。
未婚女性の第一礼装は振袖とご紹介しましたが、既婚女性の第一礼装は黒留袖になります。
絵羽模様が描かれるところは振袖と同じです。
黒留袖には、さらに日向紋が背中と両胸、両後ろ袖に5つ施されます。
生地は地模様のない一越ちりめん。
縁起の良い吉祥文様や有職文様が描かれ、格調高い雰囲気を放ちます。
黒留袖の着用シーンをご紹介
黒留袖は、新郎新婦の母親が結婚式で着用することが一般的です。
最も格の高い装いを選ぶことで、ゲストに敬意を払うことができると考えられています。
そのほか叙勲などで着ることもできますが、着用シーンはごく限られているといえるでしょう。
友人や同僚として結婚式にお呼ばれされたとき、黒留袖を着用するとマナー違反になるため注意が必要です。
色留袖とは
色留袖とは、黒色以外の色を地色に使った留袖のことです。
黒留袖と同様に第一礼装に分類され、さらに未婚・既婚を問わずに着ることができます。
紋の入り方によって略礼装になるところが特長です。
紋の入り方による色留袖の格は以下の通りです。
・五つ紋:黒留袖と同様に背中と両胸、両後ろ袖に紋が入り、第一礼装に分類される
・三つ紋:背中と両後ろ袖に紋が入り、準礼装に分類される
・一つ紋:背中のみに紋が入り、準礼装または略礼装に分類される
色留袖の着用シーンをご紹介
色留袖は、新郎新婦の親族が結婚式で着用することが多いです。
そのほか、祝賀会など華やかで格の高いシーンに選ぶこともできます。
三つ紋、一つ紋の色留袖は五つ紋より格が下がりますが、留袖そのものの格が高いため注意が必要です。
紋の数によって格が下がったからと、カジュアルなシーンに色留袖を選ばないように気をつけましょう。
訪問着とは

結婚式などフォーマルシーンに選ばれることの多い着物に、訪問着が挙げられます。
訪問着は、フォーマルからセミフォーマルまで着ることのできる万能な着物です。
留袖や振袖と同様に、絵羽模様が描かれているところが特長です。
地色の種類も豊富にあり、自分に似合う色や場の雰囲気に合う色など、豊富な着こなしを楽しむことができます。
年齢や既婚・未婚を問わずに着ることもできるため、「年齢的に振袖は…」と考えている人にもおすすめです。
訪問着の着用シーンをご紹介
訪問着は、結婚式のお呼ばれをはじめ、さまざまなシーンで着ることができます。
子どものお宮参りや七五三、入卒園、入卒業式など、母親として着物を着るときに選ばれることが多いです。
そのほか、お茶会や観劇など、フォーマルさも大切にしたいシーンにぴったりといわれています。
大人の着物の一着目として、着物の購入には訪問着が人気です。
〇〇のときにはどのような着物?立場別にご紹介
着物は同じ形を基本としますが、着るシーンや立場によって適切な着物が異なります。
「〇〇にはどの着物を選ぶべき?」と悩む人も多いでしょう。
立場別におすすめの着物をご紹介します。
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結婚式で親族として着物を着るとき
結婚式に親族として参列するときには、黒留袖か色留袖がおすすめです。
新郎新婦の母親なら黒留袖、それ以外の親族の人は三つ紋の入った色留袖を選びましょう。
未婚の場合には、振袖を着用しても問題ありません。
結婚式でゲストとして着物を着るとき
結婚式に友人や同僚など、ゲストとして参列するときには、振袖か訪問着がおすすめです。
年齢と未婚・既婚に合わせて、振袖か訪問着を選びましょう。
三つ紋もしくは一つ紋の色留袖も着ることができますが、ほかのゲストに親族側だと思われてしまう可能性があります。
新郎新婦との関係性にもよりますが、色留袖は避けたほうが無難です。
七五三など子どもの行事で着物を着るとき
子どもの行事で母親として着物を着るときには、訪問着がおすすめです。
淡い色の訪問着を選ぶことで、上品な印象を与えることができます。
ただし、主役は子どもです。
子どもよりも華美にならないよう、着物選び・小物選びにはしっかりとこだわりましょう。
子どもの装いに合わせて色柄を選ぶと、統一感が生まれおしゃれです。
お食事会や観劇などで着物を着るとき
お食事会や観劇など、フォーマル感のあるお出かけには、訪問着がおすすめです。
着物選びの基本である季節の先取りを意識し、場に合わせた色柄を選びましょう。
訪問着ではフォーマル感が強いときには、色無地も着ることができます。
着物のことは林屋におまかせ◎
着物選びに悩んだときには、着物専門店の林屋にお気軽にご相談ください。
林屋は創業から85年以上の老舗であり、着物と小物を合わせて5,000点以上取り揃えています。
シーンはもちろん、着る人にぴったりの着物コーディネートが見つかるはずです。
まとめ
留袖と振袖の違いについてご紹介しました。
着物専門店の林屋では、専任のプランナーがお客様の着物コーディネート選びをお手伝いいたします。
さらに、林屋では着物を購入されたお客様向けに充実の特典もご用意しています。
・何度でも着付けの無料サービス
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岡山県倉敷市・香川県丸亀市の方は、ぜひご予約の上ご来店ください。