
普段は洋服をメインに着る人のなかには、着物を着た姿を見ると「着方が難しそう」と感じることもあるでしょう。
着物を着るためにはたくさんの小物も使うため、小物の多さに「自分で着るのは大変かもしれない」と感じることもあるはずです。
実は、着物の着方は着物の種類に関係なく、基本的には同じ手順で行われます。
そのため、一通りの流れやコツがわかると、自分で着られるようになるのです。
今回は、初心者さんでも簡単にできる着物の着方を、動画とともにご紹介します。
目次
自分で着物を着ることはできる?
着物はプロの着付け師に着付けてもらうイメージが強いかもしれません。
たしかにプロの着付けは仕上がりが美しく着崩れもしにくいため、とっておきの場面にはプロにお願いするという人も多いです。
ですが、着物を頻繁に着る場合、毎回の着付けの予約が大変に感じてしまうことも。
着物の着方がわかると、自分自身で着付けを行い、着物を着た状態で自宅を出発できるようになります。
着物を自分で着るときの着方〜事前準備〜
着物は洋服のように、着る直前にタンスから出すということは適していません。
1〜2日前からあらかじめ着物を準備し、状態を整えておく必要があります。
はじめに、事前準備の方法をご紹介します。
着物の生地が傷まないよう、着物に触れる前には必ず手を洗ってくださいね。
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前日までに風通しを行う
着物を着たい日から逆算し、1〜2日ほど着物の風通しを行います。
和装用ハンガーに着物をかけ、手で軽く整えてから陰干ししましょう。
風通しをすることでシワが取れ、防虫剤のニオイも気にならなくなります。
半衿を付けておく
着物を風通しするタイミングで、長襦袢に半衿を付けましょう。
長襦袢の衿を半衿で挟み込むように、折り込みながら縫い付けます。
半衿は縫い付けて使う昔ながらのものから、ファスナー式やピン式といったお手軽なものもあります。
小物を準備しておく
着付けに必要な小物も、すべて揃っているのか、使うことのできる状態なのか確認しましょう。
着姿から直接見えない小物は、古くなったものをそのまま使っても着姿に影響しません。
小物の確認も風通しや半衿付けと同じタイミングで行うと、足りないと慌てないでしょう。
着物を自分で着るときの着方〜長襦袢〜
着物を着る当日は、着付けではなくヘアメイクと化粧から始めます。
これは、整髪料や化粧品で着物が汚れないようにするため。
ヘアメイクと化粧が完成したら、和装用の肌着と長襦袢、足袋を身につけましょう。
フェイスタオルでウエストのくびれを隠し、体型を寸胴に整えておくと、着物が似合う体型に見せることができます。
着物を自分で着るときの着方〜着物〜
着物の着方を動画でチェックしてみましょう。
美しい着姿のためには、工程ごとに着物を整えることが大切です。
余った布によるたるみは軽く引いたり上げたりしながら、それぞれの縫い目がまっすぐでシワのない着姿を目指しましょう。
また、着物の履物は草履が一般的です。
草履を履いたときのバランスも考え、後ろの着丈は床すれすれに合わせることをおすすめします。
着物の着方に慣れないうちは、伊達締めや腰紐の本数を増やしても問題ありません。
単衣の着物の場合
夏を迎える前や秋には、単衣と呼ばれる裏地のない着物を着ます。
単衣の着物も先にご紹介した袷の着物と同じ着方をします。
袷の着物と比べると生地が軽いため、着丈を短くしてしまわないように気をつけましょう。
また、涼しさを生み出すため、衿をぴったりと合わせることもおすすめです。
着心地を快適にするために、伊達締めを省略してコーリンベルトのみを使う人もいます。
着物を自分で着るときの着方〜帯〜
着物の帯結びはお太鼓結びが基本ですが、着る着物やシーンによって帯結びを変えると粋です。
知っておくと着こなしのバリエーションが増える3つの帯結びを、動画とともにご紹介します。
名古屋帯のお太鼓結び
お太鼓結びは、女性が着物を着たときの帯結びで最も一般的な結び方です。
着る人の年齢や未婚・既婚も問わず、万能に用いることができます。
結び方・見た目ともにシンプルな形でもあるため、はじめに身に付けたい帯の結び方といえるでしょう。
お太鼓の部分を一重で仕上げた一重太鼓は、不幸が重ならないようにという意味も込められています。
動画は前結びで結んでいるため、より一層簡単です。
袋帯の二重太鼓
二重太鼓は、先にご紹介したお太鼓結びに分類されます。
その名の通り、お太鼓部分が二重で仕上げられているところが特長です。
喜びを二重に重ねるという意味が込められ、第一礼装の着物に用いられます。
一重太鼓より格も高く、結婚式や入学式・卒業式などにふさわしいです。
こちらも、動画では前結びで結んでいます。
お祝いの場面では着物を、と考えることも多いでしょう。
二重太鼓の結び方も身に着けておくと便利です。
名古屋帯の角出し太鼓
角出し太鼓も、二重太鼓と同様にお太鼓結びに分類されます。
お太鼓結びのアレンジになり、大人な雰囲気を放つところが魅力です。
お太鼓の下部分が角張った仕上がりは、着物をスタイリッシュに着こなしたいときにも良いでしょう。
お太鼓結びが基本となり、お出かけ着などに適した結び方であるため、自分でお太鼓結びをスムーズに結べるようになったら挑戦してみましょう。
着物を自分で着るときの着方〜たたむ〜
着物は、着用後に正しくお手入れ・保管することで綺麗な状態を保つことができます。
和装用のブラシで軽く汚れを落とし、着る前の準備と同様に陰干しして汗などの水分を飛ばしましょう。
着用ジワも伸びたら、本だたみと呼ばれるたたみ方をします。
本だたみは、基本のたたみ方です。
本だたみのやり方が身につくと、着物の種類を問わずに綺麗にたためるようになります。
本だたみのほかに、たたむものに合わせて以下のたたみ方もあります。
・袖だたみ
・夜着だたみ
・襦袢だたみ
・羽織りだたみ
また、帯もそのまま保管するとシワが入ってしまうため、正しくたたむことが大切です。
たたんだ着物と帯はそれぞれたとう紙に包んで保管しましょう。
着物の着方は林屋で自然に身につく◎

「お気に入りの着物を自分で着られるようになりたい」と考える人には、着物専門店の林屋がおすすめです。
創業から85年以上の老舗である林屋では、着物をよりカジュアルに楽しんでいただけるよう、手厚いサポートと充実した特典をご用意しています。
着回ししやすい上質な訪問着をはじめ、着物の種類も豊富です。
地域最大級の品揃えで好みや着たいシーンにぴったりの一着が見つかるでしょう。
特典で前結び教室が無料受講できる
林屋で着物を購入されたお客様向けの特典の一つに、着付け教室の無料受講48回分をご用意しています。
林屋の店舗内で行われる着付け教室は、京都嵯峨野和装学院が指導。
帯を自分の体の前で結ぶ前結びの方法で、初めての着付けも簡単に美しく仕上げることができます。
「自分で教室を探さなきゃ」「いくつかの体験レッスンに参加しなきゃ」という気持ちも解消されるため、着付けへのハードルも下がると大変好評です。
着物の着付けを通して、着物の選び方やマナーなど総合的に着物について学ぶこともできます。
きものパーティーへのご優待で着る機会が増える
林屋では、きものパーティーへのご優待も特典としてご用意しています。
きものパーティーは林屋が開催。
季節や行事に合わせたイベント内容で、着物で四季を楽しむことができます。
珍しいイベント内容も充実しているため、着物でのお出かけがより楽しくなるはずです。
まとめ
着物の着方について動画とともにご紹介しました。
着物専門店の林屋では、地域最大級の品揃えでご来店をお待ちしております。
また、着物を購入されたお客様向けに充実の特典もご用意しています。
林屋へのご来店の際には、Webからの来店予約がおすすめです。
岡山県倉敷市・香川県丸亀市の方は、ぜひご予約の上ご来店ください。