
とっておきのお出かけの機会となる観劇。
「観劇に着物を選ぶのはマナー違反」「TPOに合わせて着物を着るべき」など、意見が大きく分かれることもあり、装いに困ってはいませんか?
せっかく舞台を観に行くのなら、自分の装いも含めて観劇ならではの雰囲気を楽しみたいと思うでしょう。
今回は、着物での観劇を存分に楽しむために知っておきたい、基本のマナーと着物ならではのマナーをご紹介します。
観劇の基本的なマナーを押さえよう!
観劇は、集まるすべての人にとって大切な時間になるもの。
お互いに心地良く観劇を楽しめるよう、基本的なマナーをしっかりと覚えておきましょう。
はじめに、観劇の基本的なマナーをご紹介します。
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音や振動、明かりの出るものは電源を切っておく
舞台は、その内容を問わずに音響や照明も含めて演出が考えられています。
その演出の妨げにならないよう、スマートフォンや携帯電話、スマートウォッチの電源は切っておきましょう。
マナーモードなら問題無いのでは?と感じるかもしれませんが、静かな会場内では振動音が響いてしまいます。
できるだけ音を立てない
先にご紹介した内容と被りますが、電子機器だけでなく人自身が出す音にも注意が必要です。
上演中の会話はマナー違反。
たとえ小声であっても、周りの観劇を邪魔してしまいます。
また、バッグの中を探る行為やお菓子を取り出す行為なども気をつけましょう。
写真や動画の撮影・録音は禁止
公演の案内時をはじめ、チケットや会場内での掲示物、上演前のアナウンスなど、さまざまな場面で注意喚起がされる撮影・録音の禁止。
たとえ自分の思い出のためであっても、基本的に撮影や録音はしてはいけない行為だと覚えておきましょう。
撮影・録音が許可されている場合は、注意事項に従ってマナー良く楽しんでくださいね。
帽子や髪型で高さを出さない
帽子や髪型で高さを出さないこともマナーの一つです。
後ろの人の視界が遮られ、嫌な思いをさせてしまいます。
帽子を被ってきた場合には、上演前に必ず外しましょう。
髪型は、ダウンスタイルや下側でまとめたものがおすすめです。
上演中は席を立たない
上演中は席を立たないことも大切なマナーです。
体調不良など緊急時を除き、終演まで自分の座席から動いてはいけません。
お手洗いは開演前に済ませ、余裕を持って準備しましょう。
あらかじめ公演の観劇マナーを確認しておく
公演によって、細かなマナーが異なることもあります。
知らぬ間にマナー違反をしてしまうことがないよう、事前にホームページなどを確認しておきましょう。
記載がなく、不安や心配に思ったことは運営元へと問い合わせる方法もあります。
着物で観劇するときのマナーをご紹介
つぎに、着物で観劇するときのマナーをご紹介します。
着物や帯のニオイは事前に取っておく
着物や帯を長く保管していると、タンスや除湿剤・防虫剤のニオイが移ってしまうことがあります。
そのまま着物を着てしまうと、周りの人たちはニオイが気になってしまうかもしれません。
集中力が削がれ、観劇を楽しめない可能性もあります。
観劇の2〜3日前から風通しをし、着物の状態を整えておきましょう。
風通しをすることにより、保管によるシワもキレイになります。
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帯はシンプルな結び方を選ぶ
舞台は、長時間の観劇に合わせてリラックスして楽しめるように座席が設計されています。
つまり、背もたれに背をつけて深く腰掛けた姿勢が適しているのです。
着物の場合、背中には帯結びがあります。
帯結びの崩れが気になり浅く腰掛けたくなりますが、観劇ではNG。
周囲の人は見えにくくなり、迷惑行為の一つともいわれているのです。
薄めの帯枕を選び、背もたれに背がつくように帯を結びましょう。
衣紋は抜きすぎない
着物の衿の後ろに空間を開けることを『衣紋を抜く』といいます。
衣紋を抜く深さには個人の好みが反映されますが、観劇では抜きすぎない仕上がりが無難です。
衣紋を抜きすぎてしまうと、背もたれに背中をつけたときに着崩れてしまう可能性があります。
音の出る小物は避ける
電子機器や人自身が出す音への注意は、先に観劇のマナーとしてご紹介しました。
着物の場合、草履や小物にも注意が必要です。
草履は布製もしくは革製がベター。
下駄はぶつかると音が出やすいため、観劇では避けたほうが良いでしょう。
小物は、鈴のついた根付けはおすすめしません。
裾や袂の乱れに気をつける
観劇は、自分の座席が自分が過ごすスペースになります。
長時間座っているうちに、着物の裾や袂が隣の席にはみ出してしまう可能性も。
ブランケットなど大きめのひざ掛けを使うと、乱れを防止することができます。
座席に座ったらはじめに、裾と袂を整えることも大切です。
髪型はタイトめにまとめる
着物を着るときにヘアセットは欠かせません。
つい華やかな髪型を選びたくなりますが、周囲の人の視界を遮らないようタイトな髪型を選びましょう。
できるだけ自分の頭の形からはみ出ないようにまとめることで、マナーの良い印象を与えることができます。
TPOに合わせた着こなしを選ぶ
TPOに合った着こなしは、着物の基本的なマナーでもあります。
公演の内容や座席に合わせた着物を選びましょう。
例えば、歌舞伎の場合、一等席なら訪問着や付下げ、色無地などがおすすめです。
2階席や3階席の場合、小紋や紬に名古屋帯を合わせても良いでしょう。
気軽なミュージカルや演劇などの場合にも小紋や紬がぴったりです。
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お手洗いはできるだけ手短に済ませる
着物に慣れていないと、お手洗いにも普段より時間がかかってしまうはずです。
観劇時のお手洗いは混みやすいため、スムーズに済ませるためにも余裕を持って早めに行くことをおすすめします。
着物が汚れてしまわないよう、袖と裾はまとめましょう。
林屋で着物でのお出かけが楽しくなる♪
観劇をはじめ、着物でのお出かけをより楽しみたい人には着物専門店の林屋がおすすめです。
林屋は、創業から85年以上の歴史を持つ老舗。
岡山県と香川県に店舗を構えています。
老舗ならではの品揃えで、観劇にぴったりの着物が見つかりますよ。
林屋主催のイベントを豊富に開催
林屋では、着物をもっと身近に楽しんでいただきたい気持ちから、たくさんのイベントを主催しています。
非日常を楽しめるイベントから心身をリフレッシュできるイベントまで、種類も多様です。
どのイベントもドレスコードは着物。
林屋のイベントをきっかけに着物友達の輪も広がるでしょう。
着物パックでふさわしい装いが叶う

着物専門店の林屋の魅力は、地域最大級の品揃えを実現しているところ。
着物と和装小物を合わせて5,000点以上ご用意しています。
種類がありすぎて選べない…という着物初心者さんもご安心を。
林屋では、特選訪問着の特別な着物パックもご用意しています。
【これからのきものパックPREMIUM 330,000円(税込:363,000円)】
・特選訪問着(手縫いでのお仕立て付き)
・西陣袋帯
・厳選小物3セット(帯締め、帯揚げ、重ね衿)
充実の特典で着物での観劇をサポート
林屋では、着物ご購入のお客様向けに充実の特典をご用意しています。
どれも厳選した特典内容で、きっとご満足していただけるはずです。
着物選びからご購入後のアフターサービスまで、手厚くフォローいたします。
・何度でも着付けの無料サービス
・シミ抜き、汚れ落としなど何度でも無料サービス
・記念写真特別割引サービス
・着付け前後の点検サービス
・タンス整理の無料サービス
・前結び着付け教室48回分レッスン無料
・総桐ダンス特別割引サービス
・きものクリーニング30%OFF
・きものパーティーご優待
まとめ
観劇を着物で楽しむときのマナーについてご紹介しました。
観劇の基本的なマナーから、着物特有のマナーまでたくさんご紹介しましたが、どれも気配りだけで自然とできるもの。
初めては緊張するかもしれませんが、きっと自然にできるはずです。
着物専門店の林屋は、着物に関することなら何でもお手伝いいたします。
どんなことでもお気軽にご相談ください。
林屋へのご来店の際には、Webからの来店予約がおすすめです。
岡山県倉敷市・香川県丸亀市の方は、ぜひご予約の上ご来店ください。