INTERVIEW
着付講師
UM
三原陽子
Yoko Mihara
- 三原さんはいつも着物で仕事をしているのですか?
- ほぼ100%着物で仕事をしています。
- 林屋さんに入社して何年くらいですか?
- かれこれ13年くらいになります(笑) 現在は職種でいえば店頭販売も担当しています。それと着付けの講師をしています。日中はほとんど営業をしていて、時間外に教室が組まれているのでそこから講師といった割合です。
- 店頭販売に着付け講師とマルチに働かれていますが、何が一番の魅力ですか?
- 営業でいえば色々なお客様に接する事や、そこから繋がりができていく事が一番の魅力というか嬉しい事ですね。お客様からお客様への繋がりや、親から子供への世代での繋がりなどが本当に素敵で、魅力を感じますね。お客様と一緒に旅行に行くなどかなり「深く」お付き合いをさせて頂くことがあります。そこからうまれるコミュニケーションによって「繋がり」や「広がり」がうまれたりすることが好きです。
- 元々店頭販売希望でしたか?
- 元々は着付けの講師になりたかったのですが(笑)。なのではじめは着付けを習って、自分が着物を着られるようになり、さらに人に着付けをさせていただくことを仕事にしました。林屋は多くのお客様がみえますので、着付けをさせて頂く機会も多く、そうするうちに着付け教室も持たせて頂けることになりました。そこから着物を着る人がもっと増えていけばいいなという思いが強くなってなってきました。
- そんな林屋で働く事の魅力って何ですか?
- やっぱり着物を着る喜びを提供できるというのが一番の魅力ですね。また、着付け教室ではじめ全くできなかった方が着れるようになって、その方が人に着せてあげられるようになっていき講師になっていくという広がりが嬉しいです。
- 林屋で働くきっかけは?
- 元々林屋にかかわりを持っていました。私が着付けを習っている事も知っていて、着付け習得後採用してもらえたのがきっかけです。林屋にもその頃着付け教室はあったのですが、最初の1年くらいは着付け講師をしていなかったのですが、徐々に教室を持たせて頂きながらチャンスをたくさん頂きました。そういう意味では、私がやりたかったことが一つずつ階段を上るように叶っていきました。
- 林屋という会社はどうですか?
- やりたい事をちゃんとやらせてもらえる会社です。入社間もない頃に、将来どうなるかわからない私に教室を持たせてくれたり、私が提案させていただいた食事会や店外イベントなどもさせてくれる会社です。また、やったことを評価してくれて、モチベーションを維持するために私たち社員を大切にしてくれる会社です。
- 凄いですね!自分が企画したイベントもさせてもらえたのですか?
- はじめはもちろん極々少人数でのイベントですよ(笑)最初は5人とか10人といった規模でした。着物を自分で着れるようになった方にお出かけしていただきたくて、提案したところ、させてもらえたりしました。どんどん規模が大きくなってもそのスタンスを会社は変えないので、本当にやりがいを貰える会社です。
- 林屋で仕事をするうえで大切にしている事は何ですか?
- 今まで私は自分の力以上に周りの環境や力添えがあってさせて頂けてきました。着付け教室でさせて頂きたい夢をかなえてもらえました。次は私が巣立っていく生徒さんが講師として一人前にできる様に力添えしていきたいと思っています。して頂いたことをちゃんと次の世代や人たちに同じように感謝の気持ちをもって引き継いでいく事を大切にしています。引き継ぐと言うより「譲る」ことを大切にしています。そうすることで自分の中でうまれた時間に、新しい何かをうみだしたいと思っています。お客様の喜ばれる次のステップを常に考えていきたいと思っています。
- 近い将来、林屋で実現したい事や夢はありますか?
- 全て今自分がさせて頂けている事の延長だ思っています。とにかく今やっている事を「高める」事と、「速める」ことが今の自分が目指すところです。その為に日常の仕事の「質」を高めて器を大きくしていく事で、大きくなった器に見合った仕事の幅や深みを上げていく事を意識しています。
- 和装文化の継承に必要なものはなんだと思いますか?
- 着物を選ばない生活もいいかもしれないけど、着物を着るという「特別感」やあえて手間がかかる物を選択する事が、心に余裕をうみスローライフに繋がると思っています。「楽」もいいけど「ひと手間入れたもの」の良さを少しでも感じて頂く事で、時間が早く流れる現代にちょっと立ち止まることの大切さを和装を通して提唱できれば、きっと継承できると思います。凛とした瞬間をもっと多くの人に感じて頂きたいと思います。