着物は高価なものが多いため、できるだけ綺麗なまま長持ちさせたいと考える人がほとんどでしょう。
着物を良い状態のまま着続けるには、お手入れが鍵を握ります。
「着物が汚れたときだけクリーニングに出す」
「自分で汚れを落とせそう」などと考えていませんか?
着物のお手入れはクリーニングがベスト。
適切な頻度のクリーニングで着物を綺麗に保ちましょう。
今回は、着物のクリーニングの適切な頻度を詳しくご紹介します。
着物のお手入れ・クリーニングについて知りたい人は参考にしてみてくださいね。
目次
着物のお手入れはクリーニングが適している理由とは
着物のお手入れは、着物を専門に扱うお店でのクリーニングを基本とします。
なぜ自分で汚れを落とすことがおすすめできないのかチェックしてみましょう。
3つの理由をご紹介します。
完璧に汚れを落とすことは難しいから
着物のクリーニングを行うプロは、専用の薬剤を使って繊維の奥から汚れを落とします。
使う薬剤はプロ仕様のものであり、技術を必要とするため市販はされていません。
自宅での着物のお手入れ用としてアイテムが販売されていることもありますが、プロ仕様のものとは成分や濃度が異なります。
自分で着物をお手入れしても、クリーニングのように綺麗に仕上げることは難しいのです。
汚れが伸びたり輪ジミになったりするから
着物は繊細な生地であるため、汚れに合わせたお手入れ方法が求められます。
間違ったお手入れをすると、汚れが伸びたり輪ジミになったりしてしまうのです。
綺麗な生地まで汚れてしまい、結果的に生地を傷めてしまう原因になることもあります。
着物が傷んでしまうから
着物は正しく扱わなければ、簡単に生地が傷んでしまいます。
なかでも正絹はとてもデリケートな素材であり、水分によって縮みや型崩れを起こしてしまいます。
ほかにも、箔や刺繍があしらわれている着物も扱いに技術が必要です。
高級な着物であるほど、自宅でのお手入れは難しいとされています。
もしも自分で着物を洗ったらどうなる?
「自分で着物を洗うことができる」
「着物を洗濯しても問題なかった」という話を耳にすることもあるでしょう。
ですが、自分で着物を洗うことはおすすめできません。
自分で着物を洗ったら、どのような可能性があるのかご紹介します。
色落ちや色あせしてしまう
着物に使われる染料は水を苦手とします。
着物の生地の素材によっては、繊維への染料の定着力が弱いものも。
そのため、水に濡れてしまうと染料が落ちてしまうのです。
着物の本来の鮮やかさが失われ、色合いが変わってしまう可能性があります。
縫糸が傷んでしまう
クリーニングの場合、専用の機械や職人の手作業によって着物を綺麗にします。
自宅の洗濯機を使ってしまうと、摩擦や水流などに縫糸が耐えられません。
たった一回自宅で洗濯しただけでも、縫糸が傷んでしまう可能性があるのです。
縫糸が傷んでしまうと、ほつれの原因になってしまいます。
紫外線で色あせしてしまう
着物のお手入れには乾燥させる工程があります。
乾燥時に外気に触れると、紫外線によって着物が褪色。
なかでも赤や黄色は褪色しやすいといわれています。
着物の乾燥は陰干しが基本とされますが、適切な室温や湿度に保つことも大切です。
自宅で着物に合わせた環境に整えることは難しいといえるでしょう。
着物の適切なクリーニング頻度をご紹介
「着物をクリーニングしたい」と思っても、どれくらいの頻度が適切か悩む人もいるでしょう。
着物の適切なクリーニング頻度をご紹介します。
もちろん、着用後には和装ブラシで汚れを払うことも大切です。
その後陰干しをすることで、クリーニングのタイミングまで綺麗に着ることができます。
着物のシーズンが終わったら
着物には袷(あわせ)と単衣(ひとえ)、2つの種類があります。
袷の着物は裏地がついているため寒い季節に着ます。
単衣の着物は裏地がなく、暑い季節にぴったりです。
それぞれ、シーズンオフになったらクリーニングに出しましょう。
袷の着物は5月ごろ、単衣の着物は9〜10月ごろにクリーニングに出すことをおすすめします。
着る予定が終わったら
フォーマル向けの着物は、つぎに着るまでに数年間保管することも。
見た目では汚れていなくても、ホコリや皮脂などの汚れがついています。
そのまま保管してしまうと、カビや虫によるトラブルの原因になってしまうのです。
着る機会が少ない着物は、着る予定が終わるたびにクリーニングに出しましょう。
正しく保管することで、つぎの機会にも綺麗な着物を着ることができます。
着物が汚れてしまったら
着物を着て外出すると、思わぬ汚れがついてしまうこともあるでしょう。
汚れに気づいたときには、すぐにクリーニングに出してシミ抜きすることをおすすめします。
着物につきやすいシミ汚れは以下の通りです。
・コーヒーや紅茶など、水に溶ける特性の汚れ
・化粧品やお菓子など、油に溶ける特性の汚れ
・泥など、水にも油にも溶けない特性の汚れ
・血液やよだれなど、熱で固まりやすい特性の汚れ
汚れ別!選ぶべき着物のクリーニングメニューをご紹介
着物のクリーニングは、汚れに合わせてメニューを選ぶことが大切です。
着物を専門に扱うクリーニング店であれば、着物の状態に合わせて適切なメニューを提案してくれることがほとんど。
汚れとクリーニングメニューの組み合わせを知っておくことで、よりスムーズにお願いできるでしょう。
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着物をクリーニングで綺麗に。メニュー別の値段やクリーニングの流れとは
着物全体の汚れが気になるときには『丸洗い』
ホコリや皮脂など、着物全体の汚れが気になるときには丸洗いを選びましょう。
専用のドライ溶剤を使うことで、水を使わずに着物を綺麗にすることができます。
シワが気になるときや長期保管するときにもおすすめです。
部分的な汚れが気になるときには『部分洗い』
衿や裾など、部分的な汚れが気になるときには部分洗いを選びましょう。
とくに衿は化粧品や皮脂によって汚れやすいといわれています。
部分洗いは職人の手洗いで行われることが多く、丸洗いの予洗いとして選ぶ人も多いです。
つぎに着る機会が決まっているときには部分洗い、しばらく保管するときには丸洗いなどと、着る機会に合わせて洗い方を選びましょう。
シミ汚れがついたときには『シミ抜き』
着物にシミがついてしまったときには、シミ抜きを選びましょう。
シミは着用時だけでなく、保管時にもついてしまうことがあります。
汚れたタイミングに気づかなければ、シミの種類や経過年数がわからないことも。
信頼できるクリーニング店に依頼することで、シミに合わせた方法で綺麗にしてくれます。
ただし、値段の幅が広いメニューです。
シミの状態によって値段が異なるため、事前にお店に確認しましょう。
着物の変色が気になるときには『染め替え』
長期保管によって着物が変色したときには、染め替えを選びましょう。
着物は紫外線によって変色してしまうことがあります。
染め替えなら着物が生まれ変わるのです。
もとの色に染め直すだけでなく、地色を色替えしたりぼかしをつけたりすることもできます。
年齢や好みの変化などによって着物の色を替えたいときにも選ばれるメニューです。
着物の生地にハリを出したいときには『洗い張り』
着物の生地が古くなったと感じたときには、洗い張りを選びましょう。
洗い張りによって着物を反物に戻すことで、縫糸も新しくすることができます。
着物の生地のくたびれが気になるときにはもちろん、体型の変化や着物を譲り受けたときにも選ばれるメニューです。
仕立て直しとともにお願いしても良いでしょう。
着物のクリーニングは林屋のきものクリニックにおまかせ!
岡山県・香川県で着物をクリーニングしたいときには、着物専門店の林屋がおすすめです。
創業86周年を迎えた林屋では、20年以上にわたり着物のクリーニングを行っています。
林屋のクリーニングは「きものクリニック」と名付け、さまざまな着物のお手入れの悩みを解消できるところが魅力です。
一般的なクリーニングメニューの網羅はもちろんのこと、独自のメニューとして防汚加工もご用意しています。
大切な着物を綺麗に着続けたいと考えたときには、林屋のきものクリニックへお気軽にご相談ください。
他店で購入された着物も大歓迎です。
まとめ
着物をクリーニングに出す適切な頻度についてご紹介しました。
大切な着物をお手入れしたいときには、林屋のきものクリニックにご相談ください。
さらに、創業86周年を迎えた着物専門店の林屋では、着物購入者様だけに特別な特典をご用意しています。
なかでも、着物のクリーニングが30%オフになるところが魅力です。
・プロの着付け師による着付け無料サービス
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