着物コラム

着物は保管方法で変わる!正しい保管方法&知っておきたいことをご紹介

着物の保管方法

着物をなんとなくたたんで、タンスにしまっていませんか?
ハンガーにかけたままにしている人もいるかもしれません。
実は、着物の状態は保管方法によって変わるといわれています。

正しく保管しないと、着物の状態が悪くなってしまうのです。
正しい保管方法がわかると、着物をいつでも良い状態に保つことができますよ。

今回は、着物の正しい保管方法や保管について知っておきたいことをご紹介します。
着物の保管方法に悩んでいる人は参考にしてみてくださいね。

着物を正しく保管しないとどうなるの?

着物はデリケートな素材でできているため、保管方法によって状態が大きく変わります。
間違った保管方法では、湿気や虫、着物の繊維に残ったままのたんぱく質、ガス、紫外線などの影響を受けてしまうのです。
着物にダメージが与えられることにより、変色やカビ、虫害などを引き起こしてしまいます。

着物の基本の保管方法をご紹介

基本とされる着物の保管方法をご紹介します。

正しい方法で保管できているのかチェックしてみましょう。

クリーニングに出す

はじめに、着物の汚れの有無を確認しましょう。
汗のニオイやシミが気になるときには、クリーニングでしっかりと綺麗にします。

また、着物は1回着るだけで汚れてしまうもの。
シーズンが終わってしばらく着る予定がないときには、クリーニングで丸洗いをお願いすることも大切です。
繊維に残ったままのたんぱく質を取り除くことで、保管中に受けるダメージを予防することができます。

さらに、着物のお手入れはプロにお願いすることが鉄則です。
自己流で洗ったりシミ抜きしたりすることは避けましょう。

正しくたたんでからたとう紙でつつむ

着物には、本だたみと呼ばれる正しいたたみ方があります。
本だたみのやり方は以下の通りです。

1.衿が左側になるように床に広げる
2.裾の方から下前の縫い目で内側に折りたたみ、奥身線で手前にたたむ
3.上前の端を持って、奥身線でたたんだところに重ねる
4.上前の縫い目を一番手前の縫い目に合わせる
5.衿部分の折りを自然に内側にたたみ、上前を同じように重ねる
6.身頃の縫い目と縫い目がそろうように重ねる
7.袖を上に重ねる
8.裾を折り返しに合わせて、袖をおおうように重ねる
9.もう片方の袖を、着物を持ち上げて下に入れる
10.着物をたとう紙でつつむ

※動画は振袖のたたみ方となっていますが、本だたみと呼ばれるやり方です。

保管スペースにしまう

たとう紙でつつんだ着物を保管スペースに入れましょう。
着物の保管は桐箪笥がおすすめです。
防虫と除湿に優れ、大切な着物を守ってくれます。

とはいえ、最近の住宅事情では桐箪笥の設置が難しいことも。
その場合には、プラスチック製のケースを活用して保管することができます。
プラスチック製のケースにしまう場合には大きなサイズを選び、除湿シートを使うことがおすすめです。

定期的に風通し・虫干しを行う

着物を保管したまま放置することはおすすめできません。
保管中に溜まってしまった引き出しの湿気を、風通しで放出しましょう。
風通しが難しいときには、除湿機で対策する方法もあります。

また、虫干しをすることも大切です。
虫干しは年に3回するべきといわれています。
7月末から8月ごろ、9月後半から10月ごろ、2月ごろに着物を陰干しすると良いでしょう。

着物の保管方法について知っておきたいこととは

着物はさまざまな要因からダメージを受けると考えられています。
きれいな状態のまま長く楽しむために、知っておきたい着物の保管方法のポイントをご紹介します。

関連記事はこちら
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湿気を避ける

湿気が溜まると、着物にカビが生えやすくなります。
定期的に引き出しを開ける風通しで、保管スペース内を換気してください。
生地の厚い着物は保管スペースのなかでも上段に、薄い着物は下段に保管すると湿気が溜まりにくいといわれています。

また、適切な量の除湿剤を入れることも効果的です。
たとう紙以外の紙類は入れず、保管スペースに余裕を作ることも大切です。

虫・ガスを避ける

防虫剤は一種類のみを使いましょう。
防虫剤に含まれる成分がほかの物質に触れると、ガスを発生させる可能性があります。
防虫剤を入れるときには、たとう紙のセロファンから離したりプラスチック製やゴム製の小物と一緒に保管したりしないことが大切です。

また、ウール素材のものと一緒に保管すると、虫害を引き起こす原因になってしまいます。
ウール素材のものと離すこともポイントです。
正絹の着物の場合、虫は近寄らないため防虫剤は必要ありません。

防虫剤のニオイが気になるときには、備長炭を使う方法もおすすめです。

たんぱく質を避ける

着物の繊維に汗が残ってしまうと、たんぱく質によって変色する可能性があります。
長期保管する前には、必ずクリーニングで丸洗いしましょう。

つぎに着る予定が決まっているときには、陰干しをして汗を飛ばすことがおすすめです。
汗の残りは、着物のシワの有無で判断することができます。
さらに、汚れをそのままにしないことが大切です。
着用後には、和装ブラシを使ってホコリを落としてください。

紫外線を避ける

着物は紫外線で日焼けするといわれています。
直射日光の当たる場所に保管しないことが鉄則です。

さらに、蛍光灯をつけ続けることも避けましょう。
着物をそのまま出しっぱなしにしてしまうこともNGです。
たとう紙で包んでいても紫外線を受けてしまうため、早めに保管スペースに入れてください。

たとう紙は定期的に交換する

たとう紙は除湿に優れた紙です。
湿気を吸い取ることで、次第に除湿の力がなくなってしまいます。
そのまま使い続けてしまうと、残った湿気によって着物にカビやシミができる原因に。

たとう紙に茶色い斑点ができると交換の合図です。
一年に一度たとう紙の状態を確認し、新しいものに交換することをおすすめします。
たとう紙は、着物を取り扱うお店で単品購入できることがほとんどです。

引き出しの敷物は不要

着物を保管する引き出しに、新聞紙を敷く人もいるでしょう。
実は、新聞紙を敷物にすることは適切ではありません。
新聞紙のインクが着物に色移りする可能性があるだけでなく、湿気を呼ぶ原因にもなってしまうのです。

着物をたとう紙で包んでいるため、引き出しの底に敷物は必要ありません。

小物も適切に保管する

小物は一つの袋にまとめている、という人もいるかもしれません。
小物も適切に保管することで、良い状態で身につけることができます。

・帯:山の内側に棒状のものを挟んでたたみ、折りジワを防ぐ
・帯揚、帯締め:汗などの水分を取り除いてから、揃えた房を紙で巻く
・草履:新聞紙などで湿気を取り除き、ビニール袋には入れない
・そのほかの小物:和装小物専用の袋にまとめて入れる

着物の保管方法は林屋のきものクリニックにご相談を

着物の保管方法は住宅事情によっても異なるもの。
岡山県・香川県で着物の保管方法について悩んでいる人は、着物専門店の林屋にご相談ください。

創業86周年を迎えた林屋では、着物の販売に加えてクリーニングも行っています。
保管前のお手入れはもちろんのこと、保管中にできたシワやシミ、変色なども綺麗な状態にお戻しいたします。

きものクリニックの魅力をご紹介

着物を保管する前にクリーニングする様子

林屋のきものクリニックは、20年以上にわたり多くの着物愛好家に選ばれています。
一般的なクリーニングメニューから独自の防汚加工までご用意し、どんな着物の悩みも解決に導くところが魅力です。

さらに、林屋で購入された着物だけでなく他店で購入された着物も承っています。
京都のやま忠の技術と国家資格を持つ職人の手で、大切な着物を丁寧にお手入れいたします。

まとめ

着物の正しい保管方法についてご紹介しました。
着物専門店の林屋では、着物購入者様を対象にタンス整理の無料サービスを行っています。
さらに、着付前後の点検を実施し、たたみサービスも行っています。
ほかにもたくさんの特典をご用意しているところが魅力です。

・プロの着付け師による着付け無料サービス
・着物のお手入れ無料サービス
・思い出の記念写真特別割引
・着付前後の点検
・タンス整理無料サービス
・金利手数料40回無料
・前結び着付け教室48回レッスン無料
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・着物クリーニングが30%オフ

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