着物コラム

着物クリーニングは何日でできる?日数がかかる理由やメニュー別の日数とは

着物のクリーニングは何日かかる

着物は家庭用の洗濯機で洗うことができません。
着用後に和装用ブラシで軽く汚れを払うお手入れを基本とします。
しばらく着物を着る予定がないときやシーズンが終わったときには、クリーニングで着物の汚れを落としましょう。

ですが、クリーニングは日数がかかるもの。
「何日で受け取れる?」「メニューによって日数が変わる?」など、疑問を抱くこともあるはずです。

今回は、着物クリーニングが何日でできるのか、メニュー別に日数をご紹介します。
着物のクリーニングを検討している人は参考にしてみてくださいね。

着物のクリーニングには日数が必要?スピード仕上げができない理由

普段からYシャツや洋服などでクリーニングを利用する人もいるでしょう。
即日仕上げ・当日仕上げのメニューを用意しているお店が一般的であり、活用している人も多いはずです。
着物のクリーニングを検討したとき、着物も即日仕上げ・当日仕上げしてほしいと思うこともあるかもしれません。

ですが、着物のスピード仕上げは難しいとされています。
これは、着物ごとに状態が異なるからです。
生地や装飾も着物によってさまざま。
最適なメニューを提案するために、職人の目で一着ずつ確認しなければいけません。

さらに、着物そのものが繊細であるため、Yシャツや洋服のように完成までを機械化することができないのです。
職人による手作業の工程が必要不可欠となり、クリーニングの完成までに日数が必要になります。

完成までに何日かかる?着物のクリーニングメニュー別に日数をご紹介

着物をクリーニングに出すと完成までに何日かかるのか、メニュー別にチェックしてみましょう。
原則として、着物の汚れや状態によってクリーニングに必要な日数は前後します。
確実な日数を知りたいときには、クリーニングに出したいお店で直接着物を確認してもらってくださいね。

着物を丸洗いする場合、何日かかる?

丸洗いとは、水分を使わない方法で着物全体を洗うクリーニングメニューです。
油性や皮脂汚れの洗浄を得意とします。

着物の生地はとてもデリケートであるため、水を使う一般的な洗浄方法を用いることができません。
和装用の洗浄機・溶剤を使って、着物に付着した汚れをきれいに落とします。

丸洗いの場合、クリーニングにかかる日数は1ヶ月ほどです。
シーズンが終わって着物を長期保管したいときや生地のシワを伸ばしたいときに選ばれています。

着物のシミ抜きをする場合、何日かかる?

シミ抜きとは、特殊な薬剤を使ってピンポイントでシミ汚れを落とすクリーニングメニューです。
シミは、着物の着用・保管でつきやすい汚れ。
食べものや飲みものをはじめ、雨の日にはねた泥汚れなどもシミに分類されます。
ほかにも、長期保管による汚れもシミ抜きによるお手入れが最適です。

シミ抜きの場合、クリーニングにかかる日数は2〜3ヶ月ほどといわれています。
シミの量や大きさ、種類や経過年数によって日数が前後することが多いです。
古いシミほど長い日数が必要になります。

柄足しや箔のせなどによってシミを隠す方法もあるため、お店とよく相談しましょう。

着物の染め替えをする場合、何日かかる?

染め替えとは、着物をもう一度染め直して地色を変えるクリーニングメニューです。
着物は、大切に扱うことで一生モノになるもの。
長く着物を愛用しているなかで、好みが変わることもあるはずです。
気に入っているのに着古したように感じる、ということもあるでしょう。

染め替えをすることで、そのままの柄で地色をいまの好みの色合いに変身させることができます。
着古した着物も好みの着心地のまま生まれ変わります。

染め替えの場合、クリーニングにかかる日数は3ヶ月以上です。
長い日数が必要になるため、着る機会が落ち着いたタイミングで染め替えをお願いすることをおすすめします。

繁忙期の着物クリーニングは通常よりも日数が必要

繁忙期とは、注文が殺到してお店が混み合う時期のことを指します。
繁忙期に着物をクリーニングに出すと、通常よりも完成までに日数がかかるため注意が必要です。
着物クリーニングにおける繁忙期は、以下の通りといわれています。

・お正月や成人式の前後
・卒業式や卒園式、入学式や入園式のあと(3〜4月いっぱい)
・着物の種類ごとにシーズンの終わりごろ

繁忙期では、通常の2〜3倍の日数が必要になることも珍しくありません。
通常の日数で受け取りを希望する場合には、繁忙期を避けてクリーニングを利用しましょう。

何日かかるかわからない…急ぎのときは自分で着物をお手入れしても良い?

「来月に着物を着る予定ができた」「着物を着たときにシミを見つけた」など、急いで着物をクリーニングに出したいこともあるでしょう。
「何日かかるかわからないのなら、自分でお手入れしたい」と考える人もいるはずです。

ですが、市販品を使って自分で汚れを落とすことは絶対にNG。
大切な着物が取り返しがつかない状態になってしまう、という可能性もあるのです。

着物を着る予定よりも数ヶ月ほど余裕を持って、クリーニングに出しましょう。
着る日が決まっているときには、あらかじめお店に伝えておくこともおすすめです。
裾の小さなシミや見えにくい皮脂汚れなどなら、着る機会が終わってからクリーニングに出しても良いでしょう。

関連記事はこちら
着物クリーニングの適切な頻度とは?長持ちさせるために知っておきたいこと

着物の生地が傷んでしまう

良い着物の生地はほとんどが正絹です。
正絹はとてもデリケートであり、水分で簡単に縮んだり型崩れしたりしてしまいます。
さらに、箔や刺繍、絞りがあしらわれている着物もあるでしょう。

自分で着物をお手入れしてしまうと、生地の状態や装飾に合わせた汚れ落としの使い分けができません。
無理に自分でお手入れを進めてしまうと、着物の生地を傷めてしまいます。

汚れが伸びたり染み込んだりしてしまう

着物に付着した汚れは、繊維の奥まで染み込んでいることが多いです。
市販品の汚れ落としを使って見た目はきれいになっても、繊維の奥には汚れが残っていることもあります。
汚れが残ったまま着続けたり保管したりすると、変色させてしまう原因になるのです。

気づいたときにはいつの汚れかわからない…という可能性もあります。
汚れと汚れ落としの相性が適切でない場合、汚れが伸びたり染み込んで輪ジミになったりしてしまうことも。
クリーニングの費用が追加でかかってしまうため、自分で行う汚れ落としは避けましょう。

お手頃価格でキレイな仕上がりに。林屋のきものクリニックとは

着物のクリーニングにおいて、完成までの日数を短くすることは難しいでしょう。
同じ日数が必要になるのであれば、価格や仕上がりの良さにこだわりませんか?

お手頃価格・きれいな仕上がりを叶えたい人には、林屋のきものクリニックがおすすめです。
創業86周年の着物専門店である林屋では、クリーニングを行うきものクリニックを開設。
20年以上、さまざまな汚れのお悩みを解決してきました。

きものクリニックの特長は、京都の悉皆屋であるやま忠と連携しているところです。
やま忠の確かな技術と熟練の職人の手業によって、大切な着物をきれいに仕上げます。
林屋で購入された着物だけでなく、他店で購入された着物も大歓迎です。

林屋のきものクリニックがお手頃価格の理由

林屋のきものクリニックは、「お客様に、美しい着物を再び楽しんでいただきたい」という気持ちを強く抱いています。
そのため、高額なイメージの強い着物のクリーニングをお手頃価格でご提供。
林屋の利益を少なくし、気軽にクリーニングを利用しやすい価格を実現しています。

きものクリニックのメニューをご紹介

林屋のきものクリニックでは、あらゆる汚れのお悩みにお応えしています。

・丸洗い:和装専用の洗浄機とフッ素系ドライ溶剤によって汚れを落とす
・部分洗い:洗い専門の職人が手作業で細かな汚れを落とす
・シミ抜き:着物とシミの状態によって薬剤を使い分けてきれいにする
・染め替え:吹付けと筆を使って専門の職人が色替えやぼかしをつける
・洗い張り、仕立直し:一度反物に戻してから手洗い・柔軟仕上げを行う
・プラチナガード:きものクリニックの独自加工によって防汚加工を施す

まとめ

着物のクリーニングに何日かかるのかメニュー別にご紹介しました。
着物が汚れたときには、お気軽に林屋のきものクリニックにご相談ください。
着物の状態を確認し、最適なメニューをご提案いたします。

また、創業86周年を迎えた着物専門店の林屋では、特別な特典とともに着物を豊富にご用意しています。
ご来店の際には、Webからの来店予約がおすすめです。
岡山・香川県下No.1を誇る5,000点以上の品揃えでお待ちしております。

岡山県倉敷市・香川県丸亀市の方は、ぜひご予約の上ご来店ください。

林屋 | 岡山・香川最大のきもの専門店(倉敷/丸亀)

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