着物コラム

着物に撥水加工を施すべき?撥水加工の気になるアレコレを徹底解説

着物の撥水加工

雨の日や雪の日など、天気を気にせずに着物を楽しみたいと思いませんか?

着物は繊細な生地でできているため、できるだけ汚したくないもの。
撥水加工を施して、気になる汚れから着物を守りましょう。
天気はもちろん、飲食物や化粧品などからも着物を守ってくれますよ。

今回は、着物の撥水加工について基本的なことや疑問をご紹介します。
着物の撥水加工に興味がある人、大切な着物を汚れから守りたい人は参考にしてみてくださいね。

着物を汚れから守る撥水加工とは

着物の撥水加工とは、水分を含む汚れをはじく加工のことです。
着物の繊維の一本一本に特殊な薬剤を染み込ませて仕上げます。
用いられる薬剤はフッ素系の液体樹脂が一般的です。

着物クリーニング店や業者によって、薬剤の配合などが異なります。
着物は雨や泥をはじめ、飲食物や化粧品などの汚れがつきやすいです。
撥水加工を施すことで、汚れがついてしまっても繊維まで浸透する前にきれいに落とすことができます。

撥水加工と防水加工の違い

撥水加工と似た加工に、防水加工が挙げられます。
どちらも水から着物を守ってくれる加工ですが、防水加工は生地の表面に膜を張って仕上げる加工です。
そのため、水分のある汚れをはじいてくれますが、同時に空気の通りも悪くなってしまいます。

とくに自分で施す市販の防水スプレーは、通気性の低下が顕著です。
撥水加工は繊維の奥から加工し、空気の通りを遮りません。

大切な着物こそ撥水加工を。撥水加工の魅力をご紹介

質の良い着物は、一生物として代々受け継ぐことができます。
大切な着物こそ、撥水加工を施して汚れから守ってあげましょう。

撥水加工の魅力をご紹介します。
魅力は撥水加工のメリットになるもの。
撥水加工を施すか迷ったときに参考になるでしょう。

着物の生地が持つ風合いや光沢を失わない

正絹で作られた着物は、独特の風合いと光沢を持っています。
撥水加工を施すと、生地の質感が変わってしまわないか心配に思う人もいるでしょう。

撥水加工では、使う薬剤の配合を着物の生地の素材に合わせて変えます。
そのため、加工前と後で風合いや光沢がほとんど変わりません。
変化は、手で触ってもわからないほど。
通気性も変わらないため、快適な着心地を保ちます。

繊細な着物を汚れによる傷みから守ってくれる

着物の素材の代表となる絹は、湿気をはじめとする水分が苦手です。
絹は水分に触れると縮んでしまうのです。
絞りや箔も水分を苦手とし、伸びたり風合いが変わったりしてしまうこともあります。

撥水加工によって水分を含む汚れから着物をガード。
水分を原因とする傷みから守ってくれます。
縮みや伸び、風合いの変化を起こさないまま、きれいな状態で長く楽しめるでしょう。

お手入れの選択肢が広がる

一般的な着物のお手入れでは、水分を使わないドライクリーニングが用いられます。
撥水加工を施した着物なら、ドライクリーニングに加えて水を使ったお手入れも可能です。
着物の汚れや悩みに合わせて、幅広い選択肢のなかからクリーニングメニューを選べるようになるでしょう。

さらに、撥水加工を施した着物は繊維の奥まで汚れが浸透しにくいです。
そのため、撥水加工を施していない着物と比べると、汚れが落としやすいといわれています。
クリーニングにかかる費用の負担も軽減するはずです。

小物類も撥水加工を施すことができる

撥水加工は着物だけではありません。
和装バッグや帯、帯締め、帯揚げなどの小物にも撥水加工を施すことが可能です。

小物類は、手垢や汗などで汚れやすいもの。
撥水加工を施すと、汚れを防いでくれます。
金糸・銀糸の酸化による変色も防ぎ、きれいな光沢が長持ちします。

撥水加工をお願いするか迷っている…気になる疑問をご紹介

「撥水加工をお願いして後悔したらどうしよう」「大切な着物を加工しても良いのだろうか」と悩む人もいるでしょう。
思い入れのある着物や高価な着物には、手を加えることに抵抗を持つ人もいるはずです。

着物の撥水加工について気になる疑問をご紹介します。

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カビを防いでくれるって本当?

カビは水分が大好物です。
撥水加工によって、着物の生地が水分をはじくようになります。
その結果、カビが発生しにくい生地の状態が叶うのです。

ただし、着物を保管する室温や湿度、そのほかカビが好む条件が揃うと、着物にカビが発生してしまいます。
撥水加工は本来、汚れに対する加工です。
カビの予防を目的としていません。

撥水加工の有無を問わず、カビ対策のためには定期的に虫干しをしましょう。

どんな汚れもはじいてくれる?

撥水加工は主に水分をはじいてくれる加工です。
なかでも、雨や冷たい飲み物からのガードが得意といわれています。
熱い液体や油は浸透してしまう可能性があるのです。

水分を含む汚れは、そのまま放置するとシミになってしまいます。
出先などで汚れてしまったときには、応急処置としてティッシュやタオルで表面の汚れを吸い取りましょう。
叩いたりこすったりすることは避けてください。

また、お酒による汚れは、乾くと見つけにくくなってしまいます。
放置すると黄色く変色したシミになるため、早めにクリーニングに出しましょう。
撥水加工を施した着物も、汚れの程度を問わずクリーニング店に相談することをおすすめします。

撥水加工を施してもクリーニングに出せる?

撥水加工を施した着物もクリーニングでお手入れすることが可能です。
ですが、クリーニングのメニューによっては撥水加工の効果を減少させる恐れがあります。
クリーニング店では撥水加工の有無がわからず、不適切な扱いをしてしまう可能性もあるのです。

撥水加工を施した着物をクリーニングに出したいときには、撥水加工をお願いしたお店にお願いしましょう。
撥水加工を施したことを必ず伝えることも大切です。

撥水加工した着物は染め替えできる?

染め替えをして着物を長く着続けたいと考えることもあるでしょう。
撥水加工を施した着物も染め替えをすることが可能です。

ですが、染め替えの前に撥水加工を抜く工程が必須。
染め替えを考えたときには、撥水加工をお願いしたお店に相談しましょう。

大切な着物の撥水加工は林屋へご相談を

岡山県・香川県で店舗を構える着物専門店の林屋では、きものクリニックを開設しています。
きものクリニックは、着物のお手入れメニューを幅広く展開。
プラチナガードという名前で撥水加工もご用意しています。

きものクリニックのプラチナガードは、特殊な専用液を用いるところが特長です。
通気性はそのまま、水分を含む汚れをしっかりとはじきます。
シミ抜きもしやすくなるため、万が一汚れてしまったときにも安心です。

また、プラチナガード加工を施した着物は、きものクリニックでのお手入れが無料になります。
林屋で購入された着物はもちろん、他店で購入された着物もお気軽にご相談ください。

林屋のきものクリニックは豊富なメニューをご用意

林屋のきものクリニックでは、プラチナガード(撥水加工)のほかにもたくさんのメニューをご用意しています。
きものクリニックにお持ちいただいた着物は、すべて職人が汚れや状態を確認。
着物に合わせて適切なメニューをご提案いたします。

京都の悉皆屋であるやま忠の技術を用い、工程ごとに専任の職人がお手入れするところが特長です。
長期保管前におすすめの手洗いや丸洗いをはじめ、シミ抜きや染め替え、洗い張りなどもおまかせください。

林屋なら着物の購入も豊富な特典をご用意

着物専門店の林屋では、老舗だからできるお得で豊富な特典をご用意しています。

・何度でも着付け無料
・何度でもお手入れ無料
・記念写真特別割引
・着付け前後の点検サービス
・タンス整理の無料サービス
・前結び着付け教室48回分レッスン無料
・総桐ダンス特別割引
・きものクリーニング30%OFF
・きものパーティーご優待

まとめ

着物の撥水加工についてご紹介しました。
創業から85年以上の着物専門店の林屋では、きものクリニックという名前でクリーニングを行っています。
撥水加工をはじめ、お手入れの悩みはなんでもご相談ください。

また、林屋だからできるお得な特典とともに着物を豊富にご用意しています。
ご来店の際には、ぜひWebからご予約の上ご来店ください。
岡山・香川県下No.1を誇る5,000点以上の品揃えでお待ちしております。

林屋 | 岡山・香川最大のきもの専門店(倉敷/丸亀)

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