着物コラム

着物でお出かけをより楽しむ!知っておきたい注意点を詳しくご紹介

着物でお出かけするときの注意点

着物でお出かけする予定を控えている人のなかには、緊張や不安を感じている人もいるでしょう。
現代では洋服で過ごす割合が高く、着物は特別な日の装いに選ばれることも多いです。
洋服と比べて着る機会が少ないからこそ、着物でお出かけを成功させたいもの。

今回は、着物でのお出かけに慣れていない人向けに知っておきたい注意点をご紹介します。
それぞれ詳しくご紹介するので、緊張や不安を和らげて着物でのお出かけを楽しんでくださいね。

着物でお出かけ時の注意点〜着物選び編〜

着物を選ぶ段階から注意点があります。
まずは、着物の種類や色柄をお出かけのTPOに合わせて選びましょう。
季節や天気に合わせてインナーを工夫し、着心地を快適にすることも大切です。

また、着物でお出かけする日の天気が雨の場合には、雨下駄や底がウレタン製の草履、着物用のレインコートも用意しておくと便利です。
とくに絹でできた着物は、雨などの水分に触れるとシミや縮みの原因になってしまいます。

大切な着物を綺麗に着続けるためにも、しっかりと雨から守りましょう。

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着物でお出かけ時の注意点〜持ち物編〜

つぎに、持ち物にフォーカスを当てて着物でお出かけするときの注意点をご紹介します。
着物に合わせるバッグは小さめサイズが基本のため、本当に必要なものだけを厳選して入れましょう。

バッグは着物とコーディネートする

着物を着るときには、基本的に和装用のバッグを合わせます。
縦長よりも横長の形が使いやすいです。
カジュアルに着物を着こなしたいときには、洋服で使うバッグを選んでも問題ありません。

折り畳める薄手のサブバッグを入れておくと、荷物が増えたときにもスマートに持つことができるでしょう。

ハンカチは2枚用意すると便利

ハンカチは手や汗、汚れを拭いて身だしなみを整えるだけでなく、着物の補正にも使うことができます。
薄手のものだとバッグのなかでかさばりません。
身だしなみを整える用と着物に挟んで補正する用の2枚を用意しておくと安心してお出かけできるでしょう。

また、1枚を大判タイプで用意すると、食事のときなどに膝にかけることで汚れを防ぐこともできます。

季節を問わず扇子を持っておくと快適

扇子は夏のイメージが強いかもしれませんが、着物でお出かけするときには季節を問わずに持っておくと便利です。
着物は重ね着をするため、暖房がしっかりと効いた室内では冬でも暑く感じてしまいます。
扇子で軽く仰ぐことで快適さがアップするのです。

また、おはしょりにシワが入ってしまったときにも、扇子を差し込むと整えることができます。

着物用のクリップを忘れずに持つ

着物用のクリップも忘れずにバッグに入れておきましょう。
主にトイレ時に裾や袖を留めておくために使います。

慣れない装いでのトイレは大変なもの。
クリップがあると安心してトイレに行くことができるでしょう。
また、帯が崩れたときにも留めることができ便利です。

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着物でお出かけ時の注意点〜動作編〜

つぎに、動作にフォーカスを当てて着物でお出かけするときの注意点をご紹介します。
動作は着物の着崩れにつながります。
長時間のお出かけでも綺麗な着姿を保つために、丁寧な動作を心がけましょう。

立ち姿はお腹に力を入れて背筋を伸ばす

立ち姿は着物の美しさを引き立てます。
お腹に力を入れて背筋を伸ばし、凛とした立ち姿を意識しましょう。
足元は内股を基本に、片足を少しだけ後ろに引くとより綺麗です。

手はお腹の前で自然に重ねると上品な印象を与えることができます。

歩くときは歩幅を小さく内股で

つま先を外に向けて歩くと裾が乱れてしまいます。
歩くときも内股を意識し、普段よりも歩幅を小さくしましょう。
体の重心をつま先にずらし、足をまっすぐ出すと見た目も美しいです。

裾の後ろを引きずらないよう気をつけながら、できるだけ足音をたてずに歩くこともポイントといえます。
荷物は左手で持ち、右手を着物の前に添えると上前もめくれません。

正座をするときはシワに気をつける

そのまま正座をすると、ひざの裏側にあたる着物にシワが入ってしまいます。
右手で着物の上前を少し引き上げ、太ももまわりの布地に余裕を作りましょう。
着物が崩れないよう左手を添えて腰を落とし、右手で上前をひざから足首に向かってなでながら床にひざをつけます。

両足はこぶし一つ分程度開き、ひざの裏側の着物を両手で左右に引っ張ってから座ると美しいです。

椅子に座るときは袖と帯に気をつける

椅子に座るときには、そのままでは袖が床についてしまいます。
両袖を膝の上に重ねておくと汚れません。

また、背もたれのある椅子では、帯が潰れてしまうことがあります。
座るときには浅めを意識し、背もたれと帯の間に空間を作ると安心です。
背もたれと背の間にバッグを置いても良いでしょう。

階段を上るときは着物を軽く持ち上げる

階段を上るときは、前側の裾が階段に触れてしまいやすいです。
ふくらはぎが出ないよう気をつけながら、上前を軽く持ち上げて足を上げましょう。
片足を階段につけたら、すぐに反対の足を上げると階段を上る姿も美しいです。

少しかがんで腰の位置を下げ、体をやや斜めに向けるとより上りやすくなります。

車に乗るときはお尻から

車に乗るときに足を開くと、着崩れの原因になってしまいます。
着物で車に乗るときには、足からではなくお尻から入りましょう。
裾の乱れに気をつけながらシートに腰を下ろし、体を90度回転させて足を入れます。

袖をドアに挟まないよう、椅子と同様に膝の上に重ねておくと安心です。
帯の潰れを防ぐために浅めに座ることもポイントといえます。

ものを取るときは袂に片手を添える

ものを取るときには、袂に反対の手を添えましょう。
袂の汚れを防ぎ、品良く・美しく見せることができます。

床に置いたものを取るときには、立ったままはNG。
上前を左手で持ち上げ、右足を後ろに引いてからしゃがんで取ります。

手を挙げるときは肘を軽く曲げる

つり革を掴んだりタクシーを止めたりと、日常で手を挙げる機会が多くあります。
洋服のときと同じように手を挙げると、腕が大きく出てしまうため注意が必要です。
挙げる腕の肘を軽く曲げ、反対の手を添えながら手を挙げましょう。

着物の脇が緩まないよう、できるだけ手を挙げる機会を減らすことも大切です。

トイレは洋式タイプを選ぶ

長時間のお出かけの場合、一度はトイレに行くことになるでしょう。
トイレは洋式タイプを選ぶと、裾や袖が汚れてしまうことを防げます。
着物用クリップを使ってしっかりと着物を留めることもポイントです。

下着は股上の浅いものを選ぶと着崩れを防ぎながら用を足すことができるでしょう。
トイレを済ませたあとは、全身鏡で着姿を整えることも忘れないでくださいね。

着物でお出かけ時の注意点〜帰宅後編〜

着物でお出かけを楽しみ、帰宅したときにも注意点があります。
帰宅後の注意点は着物を傷ませないために大切なこと。
忘れずに行いましょう。

着物を簡単にお手入れする

着物でお出かけすると、外のホコリや汗によって汚れがつきます。
和装ハンガーに着物を干し、和装用ブラシで払いましょう。
このとき、同時にシミなどの汚れがついていないか確認もしてください。

全体を払い終わったら、そのまま陰干しして湿気を飛ばしてからタンスに収納します。
正絹以外の素材で作られた肌着や足袋などは、手洗いや洗濯機で家庭でお手入れすることが可能です。

必要に応じてクリーニングを利用する

お手入れ時に汚れを見つけたり、つぎに着る予定が空いたりする場合には、着物を専門に扱うクリーニング店を利用しましょう。
そのまま長期間保管してしまうと、変色や傷みの原因になってしまいます。

着物専門店の林屋ではクリーニングを行う『きものクリニック』を開設。
20年以上、自店・他店や着物の種類を問わずに大切な着物を丁寧にお手入れしています。
林屋の利益を減らすことでお手頃価格を実現し、気軽に利用しやすいところが魅力です。

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まとめ

着物でお出かけするときの注意点をご紹介しました。
林屋は、着物愛好家はもちろん初心者さんにも選ばれている老舗の着物専門店です。

特別な特典とともにご来店をお待ちしております。

・何度でも着付けの無料サービス
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