
着物は昔の日本人の体型に合わせて生まれた装いであるため、寸胴体型が似合うといわれています。
現代の日本人にはメリハリのついた体型の人が多く、着物を着るときには補正が必要です。
着物を着るときの体型の補正にはタオルを使います。
タオル補正で寸胴体型に近づけることで、美しい着物姿が叶うのです。
今回は、着物のタオル補正について、基本のやり方や体型別のコツをご紹介します。
タオルでできる!着物の体型補正の重要度とは
着物を着るときには、タオルを使って体の凹凸を滑らかに近づけます。
これは、立体裁断を用いて曲線で構成される洋服と異なり、着物は直線で構成されているから。
着る人の体型も直線を際立たせることで、着物がより美しく映えるのです。
また、体型と着物の形が近づくことで、着崩れも防ぐことができます。
体型補正にタオルが選ばれる理由
着物を着るときの体型補正には、タオルが使われることがほとんどです。
タオルはお手頃価格で手に入れやすく、家庭でも簡単に揃えることができます。
また、タオルの枚数や厚さで自由に調整することができ、特別な技術を必要としません。
タオルの柔らかな生地も体にフィットしやすく、着物の締めつけ感を和らげてくれる働きも持っています。
着物の体型補正に向いているタオルとは
つぎに、着物の体型補正に向いているタオルをチェックしてみましょう。
人によって体型が異なるため、必要なタオルの枚数も変化するもの。
5枚ほど用意すると、十分に補正できることが多いです。
おすすめのタオルの大きさ
着付け師にタオルを用意するようお願いされたときには、フェイスタオルを用意すると間違いありません。
さらに、メリハリのついた体型の人は、補正する部位に合わせて種類の異なるタオルを用意すると便利です。
・フェイスタオル:扱いやすく、調整しやすい。細かい部分の補正に使われる。
・バスタオル:厚みがあるため、面積の大きな部分の補正に使われる。
・ハンドタオル:小さいため、衿元や袖口の微調整に使われる。
おすすめのタオルの厚さ
補正に使うタオルは、一般的な厚みのもので問題ありません。
綿100%のものが吸水性・通気性に長けているのでおすすめです。
おすすめのタオルの色
着物は淡い色のものも多いため、補正に使うタオルは白色を選ぶと透けません。
刺繍やプリントなどの装飾が施されていない無地のものを使いましょう。
着物向けの体型に◎タオルを使った補正のやり方
タオルを体にあてて、体型の凹みを埋めるように補正します。
着崩れを防ぐために、肌着や長襦袢の衿合わせを整えてから補正を行いましょう。
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胸元の補正のやり方
胸が大きい人は、バストのアンダーとトップの段差を埋めるように胸下にタオルを入れます。
胸からお腹に向かっての段差が緩やかになることで、衿合わせを美しく見せることができます。
胸が小さい人は、鎖骨の下に薄手のタオルを入れましょう。
ボリュームが生まれ、衿合わせのシワを防ぐことができます。
ウエストの補正のやり方
くびれが強い人は、ウエストにタオルを巻き付けて段差を整えましょう。
くびれの段差が埋まることで、帯が安定します。
腰紐の締め付けが強いと苦しくなってしまうため、軽く押さえる程度で十分です。
ヒップの補正のやり方
ヒップが大きい人は、お尻の上にタオルを入れましょう。
腰とヒップの段差を埋めることで、後ろ姿がすっきりと見えます。
タオルを入れすぎると不自然なシルエットになってしまうため、薄手のタオルで微調整することをおすすめします。
【体型別】着物が似合うタオル補正のポイント
着物を着る人の体型によって、どの部位を重点的に整えるべきかが異なります。
体型別に着物が似合うタオル補正のポイントをチェックしてみましょう。
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痩せ型さん
痩せ型さんは、全身にボリュームを出すことで着物ならではの品格が際立ちます。
ウエストのくびれが強い人は、タオルを複数重ねて厚みを加えましょう。
ヒップは、ふっくらとしたシルエットを目指します。
また、痩せ型さんは鎖骨がくっきりと浮き出ている人が多いです。
ガーゼタオルや脱脂綿などの薄いものを使って、鎖骨のくぼみを埋めると良いでしょう。
ふくよかさん
ふくよかさんは、全身の凹凸が滑らかになるように整えましょう。
胸元のボリュームが強い人は、タオルではなく和装ブラジャーを使うと胸の高さ全体を抑えることができます。
ウエスト周りは厚みを控えめに仕上げると、全体のバランスが整って見えるのでおすすめです。
筋肉質さん
筋肉質さんは、肩まわりを重点的に整えましょう。
着物は、直線的な肩よりもなで肩が似合います。
薄手の小さいタオルや脱脂綿を使って肩のくぼみを埋めましょう。
なだらかなラインで着物が似合う優しい雰囲気に仕上がります。
また、背中の筋肉が目立つ人は、着物に響いてしまうことも。
筋肉に沿ってタオルを1枚入れる補正もおすすめです。
着物を楽に美しく!タオルを使った補正のポイント
「タオルを使った補正はゴワゴワしそう」「着心地が悪くなりそう」と考えていませんか?
着物を楽に美しく着るための、タオル補正のポイントをご紹介します。
タオルの枚数は体の厚みにつながる
補正に使うタオルの枚数が多ければ多いほど、体も厚く見えてしまいます。
実際よりも太って見えてしまうときには、タオルの枚数や厚みを見直してみましょう。
補正のしすぎは苦しさや着崩れにもつながるため、必要最低限で問題ありません。
着物の種類に合わせて補正を変える
フォーマルな着付けなど、着物の重厚感を感じさせたいときには、補正もしっかりと行います。
反対に、カジュアルな着付けには、フォーマルほどの補正は必要ありません。
動きやすさや着心地を優先し、楽に着物を楽しみましょう。
左右対称を意識する
着物の補正は、左右対称に仕上げるだけでも美しさが格上げします。
胸元や肩に左右差がある人は高さを整えましょう。
タオル以外の便利なアイテムを活用する
「タオルだけだとかなりの枚数が必要になる」「気になる部分をピンポイントで補正したい」という人には、タオル以外のアイテムが便利でしょう。
以下のアイテムが着物の補正に使われます。
・脱脂綿
・ガーゼ
・晒
・ヒップパッド
・和装ブラジャー
・着物ベルト
・安全ピン
着物の着用中も着姿をチェックする
大きな動きを繰り返したり無理な体勢になったりすると、体に入れたタオルがズレてしまうことも。
不自然な凹凸ができてしまい、せっかくの着物姿が不格好です。
タオル補正をして着物を着たときには、こまめに着姿を確認しましょう。
着崩れや違和感にすばやく気づくことにもつながります。
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