2023.11.30
振袖の袖はなぜ長い?3つの理由&ぴったりの長さを見つけるコツをご紹介

長い袖が見る人の視線を集め、豪華な印象を与える振袖。
体を動かすと袖も優雅に揺れ、日本古来の艶やかさとお祝いの雰囲気も感じさせます。
なぜ振袖の袖が長いのか、疑問を抱いたことはありませんか?
今回は、振袖の袖が長い理由を3つご紹介します。
また、振袖の袖は、自分の身長や体型とのバランスでぴったりの長さが異なるもの。
自分に合う袖の長さを見つけるコツについてもご紹介します。
成人式や卒業式、結婚式のお呼ばれなどで着る振袖の着姿にこだわりたい人は参考にしてみてくださいね。
目次
そもそも振袖はどのような着物?
振袖は、未婚女性にとって第一礼装となる着物です。
成人式をはじめ、卒業式や結婚式など、フォーマルなお祝いのシーンに選ばれています。
振袖の特長は以下の通りです。
・袂:長い袖
・振八つ口:袂の身頃側を縫い付けず、開いている部分
・身八つ口:身頃の脇の開いている部分
・絵羽模様:肩から裾にかけて途切れさせずに描いた柄
なかでも、長い袖を指す袂とつながって描かれた絵羽模様が、振袖ならではの特長といえるでしょう。
振袖の袖が長い理由を知ろう!
振袖の袖が長い理由は、大きく3つあるといわれています。
諸説ありますが、それぞれ理由をチェックしてみましょう。
振袖の袖が長い理由を知ることで、伝統を重んじながら自分らしい振袖姿を楽しめるはずです。
厄払いの意味
振袖の長い袖には、厄払いの意味があるといわれています。
これは、日本の古くからの風習である『魂振り』が由来です。
振る動きによって神様のご加護を受け、厄払いをしてくれると信じられてきました。
お神輿や神社の鈴、玉串などにも振る動きがあるのは、魂振りの一つだからなのです。
神に仕える女性は袖を振ることで神様に祈ったことから、振袖の袖も長くなったといわれています。
良縁への願い
袖を振る動きは神様へ向けたものでしたが、異性に気持ちを伝える仕草でもありました。
言葉での愛情表現がタブーとされた時代があったため、袖を振ることで自分の気持ちを表していたのです。
袖を前後に振ると『嫌い』、左右に振ると『好き』を表現し、握った袖を縦にふる、袖をしぼる・広げるなど、バリエーションも豊かだったといわれています。
万葉集でも袖を振る姿がたくさん詠われ、現在でも使われる『振る・振られた』という言葉の語源であるようです。
未婚の証
江戸時代になるまでは、性別を問わずに袖の長い着物を着ていました。
男の子は元服の儀によって着物の袖が短くなる風習があり、女の子は結婚をするまで袖の長い着物を着ていたのです。
つまり、袖の長い振袖は未婚女性であることを示すもの。
江戸時代の中期には振袖が未婚女性の証として浸透し、現在でも未婚・既婚によって着物を着分ける風習があります。
振袖の袖には3種類あるって本当?
振袖=袖の長い着物、とイメージがより強くなったことでしょう。
実は、振袖の袖には3つの種類があります。
どれもほかの着物と比べると袖が長いですが、着用シーンごとに適切な袖の長さがあるといわれています。
振袖の袖の種類をご紹介します。
大振袖
一番袖の長い振袖を、大振袖と呼びます。
袖の長さは104〜120cmとされ、袖の端がくるぶしあたりになるところが特長です。
振袖のなかでも豪華な印象から最も格が高く、結婚式の花嫁のお色直しで選ばれています。
さらに、大振袖は室内で着る着物であるため、あえて裾部分を床に引きずるように着付ける着物です。
着姿から、『引き振袖』や『お引きずり』と呼ばれることもあります。
中振袖
大振袖のつぎに袖の長い着物を、中振袖と呼びます。
袖の長さは95〜100cmとされ、着る人の身長や体型によって長さが前後するところが特長です。
格の高さと華やかな印象から、成人式の装いとして選ばれています。
また、フォーマルなお祝いシーンで未婚女性が着る着物の代表でもあり、着用シーンの幅の広さが魅力です。
見かける機会の多さと馴染みの深さから、振袖=中振袖を指す人も多いといわれています。
小振袖
一番袖の短い振袖を、小振袖と呼びます。
袖の長さは60〜85cmとされ、袴と組み合わせた着用が一般的です。
振袖が持つ豪華さが控えめになり、かわいらしい雰囲気を感じさせます。
そのほかの振袖と比べると、袖が短いことで動きやすいところも魅力です。
振袖の袖はぴったりの長さを選ぼう!
成人式をはじめとするフォーマルなお祝いシーンでは、中振袖の着用が基本です。
袖の長さは約1mあり、着る人の身長や体型とのバランスを見ながら袖丈を調整します。
同じ身長であっても、いかり肩・なで肩ではぴったりの袖の長さが異なるのです。
振袖の袖の端が膝よりも下、くるぶしよりも上になるよう調整することで、美しい着姿が叶うでしょう。
自分にぴったりの袖の長さに仕上げるために、必ず試着をしてから振袖を決めてくださいね。
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振袖の色が持つ意味を知ってる?人気5色が持つ意味&注目の最旬振袖とは
身長や体型と比べて袖が長すぎると…
袖が長すぎると、着姿の重心が下がってしまいます。
全体のバランスが崩れ、重たく見えてしまうのです。
それだけでなく、袖の扱いが大変になり、動きにくさも感じてしまうでしょう。
床に袖がこすれてしまうと、汚れや破れの原因にもなります。
振袖の袖が長すぎたときには、底が高い草履で身長を高く見せることでカバーが可能です。
身長や体型と比べて袖が短すぎると…
袖が短すぎると、せっかくの振袖の格が下がってしまいます。
ハレの日らしい華やかさも減り、アンバランスな印象になってしまうのです。
振袖そのものが短いようにも見えてしまい、美しい着姿とはいえません。
振袖の袖が短すぎたときには、仕立て直しで袖そのものを調整しましょう。
ママ振りや姉振りなどの譲り受けた振袖は、しっかりと袖の長さを確認することが大切です。
とっておきの振袖は林屋で見つかる◎
これから振袖を探したい人には、振袖専門店の林屋がおすすめです。
創業85年以上の老舗だからできる特典をご用意し、バリエーション豊かに振袖や小物をご用意しています。
5,000点以上の品揃えで、自分だけの特別な振袖姿が叶うはずです。
ハレの日を豪華に彩る最高峰の振袖

振袖が選ばれるシーンは、どれも思い入れがあり大切なもの。
こだわりを感じる最高峰の振袖を選びたい人には、きぬたやの『藤娘』がおすすめです。
伝統のきぬたや絞りを楽しめるだけでなく、圧倒的な色彩の鮮やかさで見る人の視線を集めます。
親から子、子から孫へと長く着続けられるでしょう。
ほんのり感じるクラシカルさが上品な振袖

優しい色合いで品の良さを感じる振袖です。
甘さのあるパステルグレーと紫を組み合わせ、これまでの振袖にはないクラシカルさを楽しむことができます。
人気のレース素材の小物との相性も良く、かわいらしい振袖姿を叶えたい人におすすめです。
色褪せない伝統が特別さをアップする振袖

鉄板受けする赤い地色に古典柄を描いた振袖です。
裾には重厚感のある黒を取り入れ、大人の雰囲気もしっかりと感じさせます。
深みのある色で描かれたお花も赤色に負けない存在感を放つところが魅力です。
正統派な振袖が好みの人にぴったりでしょう。
自分らしい着こなしが叶うモダンな振袖

グレーと黒の配色が珍しく、モダンな印象の振袖です。
地色が映えるよう、あえて柄使いはシンプルに。
小物の組み合わせ次第で表情を変え、トレンドのレトロ見えも叶えてくれます。
胸元の鮮やかな赤が見る人の視線を集めてくれるので、スタイルアップ効果もばっちりです。
まとめ
振袖の袖が長い理由についてご紹介しました。
創業85年以上の振袖専門店の林屋では、5,000点以上の振袖と小物をご用意しています。
振袖ご成約者さまには総額180,000円以上の特典もプレゼント。
とっておきの振袖に出会えるでしょう。
また、ママ振りや姉振りなど、代々大切にしている振袖の仕立て直しもおまかせください。
よりお得が叶う林屋開催のイベントへのご参加もおすすめです。
Web予約と親娘来場で人気コスメのプレゼントもご用意しています。
ぜひ、ご予約の上ご来店ください。
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