成人式で着る振袖は、後ろ姿の美しさにもこだわりたいもの。
せっかく振袖を着るからこそ、どの角度から見ても完璧な姿でいたいですよね。
振袖の色や柄だけでなく、帯の結び方によっても見る人に与える印象が変わります。

今回は、振袖と相性抜群の帯の結び方をご紹介します。
自分好みの結び方で、振袖と帯を映えさせましょう。
帯の結び方に迷っている人は参考にしてみてくださいね。

振袖と帯の関係とは？

「振袖を着たときに、どうして後ろ姿まで意識するべきなの？」と疑問を持つ人もいるかもしれません。

見返り美人という言葉を聞いたことがありませんか？
昔から日本では、後ろから見たときの美しさが大切にされてきました。
それは、振袖も同じこと。

とくに振袖はお祝いの場面で着る装いであるため、振袖の柄や帯の結び方に華やかさが求められたのです。
現在までに、帯の結び方も多種多様に考えられてきました。
振袖だけでなく帯の結び方にもこだわることで、周りと差をつけられるでしょう。

振袖にNGな帯の結び方があるって本当？

帯にはさまざまな結び方がありますが、振袖にはNGとされている結び方もあります。
結び方を間違えないよう注意が必要です。

一重太鼓結びはカジュアルな結び方とされています。
振袖は正装であるため格が合いません。

銀座結びは、崩した仕上がりがおしゃれに感じる人もいるでしょう。
こなれた雰囲気ですが、普段着用の帯の結び方とされています。
振袖に合わせる結び方としてふさわしくありません。

角だし結びも大人な印象を与えますが、銀座結びと同じように普段着用の結び方です。
帯の結び方を選ぶときには、振袖と結び方の格を合わせることをおすすめします。

振袖に合わせたい！人気の帯の結び方を詳しくご紹介

振袖に合わせる帯の結び方として、人気のものを3つご紹介します。
きもの振袖専門店の林屋では、着付け教室を開催しています。
You Tubeでは帯の結び方の動画を公開しているので、チェックしてみてくださいね。

華やぎ

華やぎは、その名の通り華やかさたっぷりの帯の結び方です。

帯の1巻き目と2巻き目を軽く締めましょう。
左脇にクリップを留め、留めたところから真上に三角になるよう折り上げてから、輪の方を帯の上線まで巻き下ろします。
手先を下ろし、手先の幅も半分に折ってから手先を上にしたまま一度結びます。

結び目を帯の上線まで持ち上げ、後ろ芯を入れてください。
仮紐を前で結び、手先を肩幅分広げて折り上げ、折り下げ・折り上げを2回繰り返します。
仮紐で挟んで羽根の中心をクロスになるよう整え、垂れ元を肩くらいの長さになるよう折ってからゴムで挟みましょう。

垂れ先から中表にダーツを畳み、ゴムに上から差し込みます。
根本を羽根の向こう側に入れて帯枕に帯揚げを掛け、すべての羽根を乗せます。
帯全体を整えて帯締めをしましょう。
最後に、振袖全体を整えると完成です。

花立矢

花立矢は、変わり結びの一つです。
古典的な結び方に可愛らしさと華やかさを加えています。

手先を脇いっぱいまで入れ、一度締めてください。
後ろ板を入れ、2巻き目を巻きます。
帯の緩みを取り、脇にクリップを留めましょう。

三角に折り上げ、帯の上線まで巻き下ろして手先を戻します。
手先を半分の幅にし、持ち上げて締め下ろしてから後ろ芯を入れて垂れ元を開きます。
垂れ先を中表に半分に折り、折り下げ・折り上げを繰り返しましょう。

右肩に向かってゴムで押さえながら長めの3枚谷にし、中心で半分に折り上げます。
指で押さえながら折り上げ・折り上げを2回行い、羽根を上に持って上からゴムを一文字に当ててください。
手先の端を中表に折り、半分に折ってから折り下げ・折り上げを繰り返します。

羽根に向かい合うようゴムに入れ、手先の続きと帯の端を内側に折りましょう。
芯と帯揚げを入れて枕の上に乗せてから後ろ芯に挟みます。
全体を整えると完成です。

文庫結び

この投稿をInstagramで見る

林屋(@hayashiyagohuku)がシェアした投稿

文庫結びは、リボンのような左右の垂れが可愛らしい結び方です。
帯の素材を選ばずにできることから、成人式はもちろんのことさまざまな場面で活躍します。

袋帯と呼ばれる硬い帯で選ばれることが多いです。
文庫結びは、基本の帯の結び方ともいえるでしょう。
王道の振袖姿に仕上げたいときにおすすめです。

林屋がご提案。変わり結びで周りと差をつける帯の結び方

帯の結び方には、変わり結びと呼ばれるものがあります。
変わり結びとは、一般的な結び方をアレンジしたもののこと。
振袖の柄や色に合わせて変わり結びを取り入れることで、よりおしゃれな振袖姿に仕上がります。

きもの振袖専門店の林屋がご提案する、変わり結びをチェックしてみましょう。

↓こちらの記事もチェック↓
似合わせが叶う♪絶対に失敗しない振袖の選び方をチェック

コスモス

コスモスは、繊細さと華やかさを感じる変わり結びです。

帯を一周させて後ろ板を入れてから2巻き目の幅を少し広げます。
帯の下線を揃えて、クリップで左脇の帯を留めましょう。
そこから真上に折り上げ、輪を巻きながら下げます。

折り幅を半分にして手先を上に結び、後ろ芯を入れて整えてください。
仮紐を結んでから帯の長さを体の幅に合わせます。
ダーツを一つ加え、ゴムに挟みましょう。

中心からねじって、もう一度体の幅に合わせてダーツを加えてゴムに挟んでから整えます。
羽根と羽根を綺麗に広げてください。
整えたら、手先を斜めに当てて帯幅を半分にしてから折り下げ・折り上げを繰り返します。
体から離して幅を細くしてゴムに挟みましょう。

垂れ先は少し広げてから斜めに屏風だたみを行います。
折り下げてから180度回転させ、ゴムに上から差し込んでください。
もう一度回転させてゴムを帯で隠します。
全体を整えると完成です。

花手毬

花手毬は、文庫結びを基本とした変わり結びです。
華やかさたっぷりに仕上がります。

はじめに、帯の手先を2つに折ってダーツを加えてからクリップで留めます。
延長線上も整えてクリップで留めましょう。
柄の始まりを左脇にし、手先を入れ込んで引き締めます。

後ろ板を入れてから2巻き目を巻き、幅を出して下線を揃えてください。
左脇をクリップで留めてから、帯を真上に折り上げて巻きながら上線まで下げましょう。
手先を上にしてから一度結び、後ろ芯を入れてください。

垂れ元を綺麗に伸ばし、4等分になるよう結びます。
垂れ元でくるんでから仮紐で結びましょう。
中心がまっすぐになるよう整えて、布目を立てます。

垂れ先は中表にし、斜めに結んで屏風だたみにしてください。
180度回転させてから上に持ち上げ、手先が通っている輪のなかに入れます。
帯揚げと帯締めを整え、帯の上のひだをダーツが残るよう目一杯広げましょう。
手先をふっくらさせ、羽根を整えると完成です。

フリージア

フリージアは、小柄な人向きの変わり結びです。

帯の手先を左にし、柄を10cm残して輪にします。
帯幅が半分になるよう折り、上を開いて正三角形に整えてください。
上下をそれぞれ内側に3回折ってひだを加えます。
ひだを整えてからゴムで結びましょう。

柄始まりを左脇にし、後ろ板を入れて2巻きしてください。
帯幅を出すとより華やかな印象になります。
左脇の帯をクリップで留め、折り上げてから巻きながら下げて一度結びましょう。
上線を引き出して後ろ芯を入れます。

上線に仮紐をつけ、垂れ元の布目を整えてください。
左肩の幅に合わせて長さを取り、ゴムに入れ込みます。
羽根を帯幅の半分にし、体の幅に合わせた長さにしてからダーツを加えてゴムに入れ込みましょう。

最初に作ったひだをゴムの下から差し込んで全体を整えます。
垂れ先を開き、中表に半分に折ってください。
谷が3つになるようひだを加え、最初に作ったひだと向かい合うようにゴムに入れます。
ゴムが見えないよう全体を整えると完成です。

まとめ

振袖と相性抜群の帯の結び方についてご紹介しました。

創業85周年を迎えるきもの振袖専門店の林屋では、たくさんの特典をご用意しています。

・オリジナルアルバム付きの前撮りサービス
・振袖柄のネイルチップのプレゼント
・卒業式用袴の無料レンタル
・オリジナル髪飾りのプレゼント
・成人式当日に利用できる選べる会場着付け

ご来店の際には、webからの来店予約がおすすめです。
岡山・香川県下No.1を誇る5,000点以上の品揃えでお待ちしております。

ぜひ、ご予約の上ご来店ください。

林屋 | 岡山・香川最大の成人式振袖きものレンタル購入の専門店