着物は繊細な生地でできているため、プロにお手入れしてほしいと考えることでしょう。
着物のお手入れのプロといえば、着物クリーニングの専門店です。
着物の知識に長けていて信頼できる反面、馴染みのない人にとっては費用の相場が気になるかもしれません。
今回は、着物のクリーニングにかかる費用の相場を、メニューごとにご紹介します。
着物をクリーニングに出す前に知っておきたいこともご紹介するので、着物をお手入れしたい人は参考にしてみてくださいね。
目次
着物をクリーニングに出すべきタイミングとは
まずは、着物をクリーニングに出すべきタイミングについて知りましょう。
着物は洋服と違い、着るたびに洗うわけではありません。
着物をきれいにしたいと思ったときには、タイミングに当てはまっているのかチェックすることをおすすめします。
3つのクリーニングのタイミングをご紹介します。
着物がシーズンオフになったら
着物は、袷（あわせ）と単衣（ひとえ）の2種類を基本とします。
暑い季節を除き、裏地の有無によってそれぞれを着回すことになるでしょう。
裏地のついている袷は寒い季節に活躍する着物です。
そのため、5月ごろにシーズンオフを迎えます。
裏地のついていない単衣は涼しげな季節に活躍する着物です。
9〜10月ごろがシーズンオフになります。
それぞれシーズンオフを迎えたら、クリーニングに出すべきタイミングです。
つぎに着物を着る予定がなくなったら
普段着となる着物は、つぎに着る予定がすぐにできることでしょう。
留袖などの特別な着物は、つぎに着るまでに数年空くことが珍しくありません。
見た目はきれいな状態でも、一度着るとホコリや皮脂などがついてしまうもの。
お手入れをせずに保管してしまうと、着物が傷む原因になってしまいます。
つぎに着る予定がなくなったときには、着物をクリーニングに出すべきタイミングです。
クリーニングに出してから保管することで、年月が経ってもきれいな状態を保つことができます。
着物に汚れがついてしまったら
お茶会など、着物で食事をする機会もあるでしょう。
天気が悪く、着物に泥がハネてしまうこともあるはずです。
着物に目に見える汚れがついたときにも、クリーニングに出すべきタイミングといえます。
着物についた汚れは、そのままにすると落ちにくくなってしまいます。
できるだけ速やかにクリーニングに出し、シミ抜きで汚れを落としましょう。
飲食物や泥だけでなく、化粧品や血液などの汚れもシミ抜きが適しています。
着物をクリーニングに出したい！メニューごとの相場をご紹介
着物をクリーニングに出したいと考えたとき、どのくらいの費用が必要なのか気になる人も多いでしょう。
洋服のクリーニングと同じように、お願いするメニューによって費用が異なります。
着物クリーニングのメニューごとに、費用の相場をチェックしてみましょう。
丸洗いクリーニングの相場とは
着物全体を洗いたいときには、丸洗いを選びましょう。
丸洗いでは、仕立て上がったままの着物を水分を使わずに洗います。
和装専用の溶剤を使ったドライクリーニングというと、馴染みのない人もイメージしやすいかもしれません。
丸洗いは油性汚れや皮脂汚れの洗浄を得意とし、保管前のお手入れにも適しています。
つぎにご紹介する部分洗いと同時に丸洗いをお願いする人も多いです。
丸洗いの費用の相場は8,000円といわれています。
部分洗いクリーニングの相場とは
衿や裾など、部分的な汚れをきれいにしたいときには、部分洗いを選びましょう。
部分洗いでは、専用の洗浄液を使って手洗いをします。
化粧品や皮脂汚れの洗浄を得意とし、とくに肌に直接触れる部分のお手入れにおすすめのメニューです。
着物全体の汚れを落とす丸洗いの予洗いとしても選ばれています。
部分洗いの費用の相場は2,000円です。
シミ抜きクリーニングの相場とは
飲食物や泥など、着物に直接汚れがついたときには、シミ抜きを選びましょう。
シミ抜きでは、汚れや着物の素材に合わせて薬剤を使い分けます。
専用の機器を使い、シミ汚れを吸い取ってきれいにするところが特長です。
シミ抜きの費用の相場は4,000円といわれています。
ですが、シミの大きさや経過年数などによって、実際にかかる費用は大きく異なります。
柄足しや箔のせなど、追加料金がかかることも珍しくありません。
シミ抜きを利用したいときには、事前にお店に問い合わせましょう。
洗い張りクリーニングの相場とは
着物の生地が古くなったように感じたときには、洗い張りを選びましょう。
洗い張りでは、一度着物を解いて反物の状態に戻します。
反物のまま汚れを落とし、湯のしによって生地幅の狂いを整えるところが特長です。
いまの体型に合わせて仕立て直してくれるため、体型が変わったときや着物を譲り受けたときにも選ばれています。
縫い糸も新しいものに変わり、ハリのあるきれいな着物に生まれ変わるでしょう。
洗い張りの費用の相場は30,000円です。
ほかのクリーニングメニューと比較すると、かかる費用は高額になります。
その他クリーニングオプションの相場とは
着物クリーニング専門店では、メインとなるメニューのほかにオプションを用意していることが多いです。
汗抜きやカビ取りをはじめ、快適に着物を楽しむためのオプションがお店ごとに展開されています。
なかでも撥水加工は近年人気の高いオプションです。
着物の繊維にフッ素系の液体樹脂を染み込ませることで、着物に汚れが染み込むことを防ぐ効果があります。
着物クリーニングのオプションにかかる費用の相場は6,000円です。
着物をクリーニングに出す前に◎知っておきたいことをご紹介
着物を初めてお手入れする場合、わからないことが多いかもしれません。
着物のお手入れについて知っておきたいを3つご紹介します。
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自分で着物を洗うことはNG
着物は素材や装飾によって豊富な組み合わせがあります。
最近は自宅で洗濯できる着物も販売されていますが、上質な着物はクリーニングでのお手入れが基本です。
以下に当てはまる着物は、自分で洗わずにプロにお願いしましょう。
・着物の素材が絹やウールである
・着物に箔や刺繍、絞りなどが施されている
・着物に取扱い絵表示がついていない
・取扱い絵表示で家庭洗濯不可と記されている
・着物の汚れの範囲が広い
・着物の汚れの種類や経過年数が不明
無理に自宅で着物を洗濯すると、傷んで着られない状態になってしまうこともあります。
お手入れの方法に迷ったときには、着物の種類を問わずにまずは着物クリーニング専門店に相談しましょう。
クリーニング後の着物は正しく保管する
クリーニングされた着物は、本だたみされた状態で受け取ることが多いです。
本だたみは着物の基本のたたみ方となるもの。
たたみ方を崩さず、たとう紙でつつんで保管しましょう。
着物の保管には桐箪笥が適していますが、プラスチック製のケースでも問題ありません。
できるだけ大きなサイズに、除湿シートとともに着物をしまうと安心です。
保管した着物は、年に3回の虫干しを行うことも大切です。
着物を陰干しして湿気を放出することで、カビの発生を防ぎます。
クリーニングは専門店がおすすめ
着物は、一般的なクリーニング店や着物クリーニング専門店、着物専門店でクリーニングをお願いすることができます。
なかでも、着物クリーニング専門店もしくは着物専門店でのクリーニングがおすすめです。
これは、どちらも着物を扱う知識に長けているから。
仕上がりのクオリティーはもちろん、アフターフォローにも期待できるはずです。
大切な着物を安心して預けられるお店を選びましょう。
他店OK！林屋のきものクリニックへご相談を
香川県・岡山県で着物をクリーニングに出したい人には、着物専門店の林屋がおすすめです。
創業85年以上の老舗であり、クリーニングも30年以上行っています。
林屋が行うクリーニングの名前は、『きものクリニック』です。
着物のお手入れのパイオニアとして、着物を最高に楽しめる仕上がりを提供しています。
きものクリニックの魅力をご紹介
きものクリニックでは、京都の悉皆屋であるやま忠の技術を用いてクリーニングを行います。
林屋の利益を少なくすることで、高クオリティーのままお手頃価格を実現。
着物のクリーニングを特別なものでなく、もっと身近で気軽なお手入れとして提供しています。
さらに、林屋のきものクリニックなら自店・他店を問いません。
訪問着から留袖、お子様の祝い着など、どんな着物もおまかせください。
月2回開催される半額キャンペーンを活用すると、よりお得に着物をお手入れすることができます。
まとめ
着物のクリーニングの相場についてご紹介しました。
着物専門店の林屋では、クリーニングを行うきものクリニックを開設しています。
着物のお手入れに悩んだ際には、お気軽にご相談ください。
また、着物も豊富にご用意しています。
林屋だからできる特別なセットやボリューム満点の特典で、着物ライフがより楽しくなるはずです。
ご来店の際には、ぜひWebからご予約の上ご来店ください。
岡山・香川県下No.1を誇る5,000点以上の品揃えでお待ちしております。
