着物コラム

着物と浴衣の違いをチェック!着こなしがより楽しくなる知識をご紹介

着物と浴衣の違い

和の雰囲気をたっぷりと感じられる着物と、涼しげで爽やかな浴衣。

どちらも同じ形をし、日本ならではの伝統を楽しむことができる装いです。
魅力がたくさん詰まった着物と浴衣ですが、実はいくつかの違いがあります。
着物と浴衣の違いについて知ることで、より一層和装への親しみが深まるでしょう。

今回は、着物と浴衣の違いについて詳しくご紹介します。
浴衣をきっかけに着物デビューをしてみたい人、上手に着物と浴衣を着分けたい人は参考にしてみてくださいね。

着物と浴衣の違いを詳しくご紹介

さっそく、着物と浴衣の違いをチェックしてみましょう。
歴史、着用シーン、生地や素材、着こなし、着付けの5つに分けてご紹介します。
違いを通して、それぞれの特長や魅力も知ることができるはずです。

それぞれの歴史の違い

着物は、歴史を辿ると縄文時代まで遡ることができます。
はじめは、現代のような左右で重ねる形ではありませんでした。
ワンピースのような簡易的なものから始まり、現代と同じ形になったのは平安時代です。

平安時代に遣唐使が廃止され、日本独自の文化として着物が発展したといわれています。
江戸時代になると、着物に帯を合わせた着こなしが確立されました。

浴衣は、湯帷子と呼ばれる麻素材の入浴着が始まりです。
次第に木綿素材でも湯帷子は作られ、湯上がり着や寝間着として着るようになりました。
その後、『ゆかたびら』を短く『ゆかた』と呼ぶようになり、浴衣として着るようになったのです。

江戸時代になると、浴衣は現在のように外出着になりました。

それぞれの着用シーンの違い

着物は、季節によって着分けることでオールシーズン楽しむことができます。

冬から春にかけては、裏地のついた袷の着物を選びます。
夏には絽や紗と呼ばれる薄物の着物の出番です。
暑さが過ぎて涼しくなってきたら、裏地のない単衣の着物が適しています。
もちろん、日本の伝統的な装いであるため正装としても着ることが可能です。

浴衣は、生地が薄いため夏にぴったりです。
軽い着心地で涼しさを感じることができます。
着物のように正装として着ることはできませんが、暑い日のお出かけ着として活躍します。

それぞれの生地や使われる素材の違い

着物の生地や素材は絹が中心です。
格式ある着物では、光沢感に長けた高級素材である正絹が使われます。
ウールや麻などを使って作られることもあります。

浴衣の生地や素材は、木綿や麻が中心です。
どちらも汗や水分を吸収することから、快適な着心地を叶えることができます。

安い価格で販売されている着物や浴衣では、ポリエステルが使われることもあるそうです。

それぞれの着こなしの違い

着物は、下着として肌襦袢を身に着け、その上に重ね着として長襦袢を身に着けます。

対して、浴衣は襦袢を必要としません。
ですが、最近は透けが心配な人向けに浴衣用の下着が販売され、身につける人も増えているようです。
長襦袢が衿元から見えると着物、見えないと浴衣、と簡単に見分けることができるでしょう。

また、帯にも違いがあります。
着物は袋帯をはじめ、名古屋帯や半幅帯を用います。浴衣に用いる帯は半幅帯のみです。

足元にも違いがあり、着物は足袋と草履を組み合わせます。
浴衣は素足のまま下駄を履きます。

それぞれの着付けの違い

着物と浴衣、どちらも衿は右前で合わせ、おはしょりを作ります。
裾に違いがあり、着物はフォーマルになるほど裾が長いです。
浴衣はくるぶしの位置あたりで短めに仕上げ、カジュアルに楽しみます。

基本的な着付けは同じですが、着物のほうが重ねるため着付けの手間と時間が必要です。
浴衣は生地そのものが柔らかいことから、初心者でも自分で着付けやすいといわれています。
着物と比べて帯の幅も狭いため、帯結びも綺麗に仕上げやすいでしょう。

おしゃれ要素となる帯締めは、着物ではシーンに合わせて選ぶと粋です。
浴衣はアクセサリー感覚で気分や好みで選んで良いといわれています。

夏は浴衣と着物を着分けて◎夏にぴったりの着物とは

「和装を楽しみたいけれど、浴衣はカジュアルすぎる」「浴衣からチャレンジし、着物にも興味がある」という人には、夏向けの着物がおすすめです。
薄物の着物は、現代的な言葉で表現するのならシースルー。
着物が持つ品の良さをそのままに、涼しげで快適に着こなすことができます。

ちなみに、薄物の着物は『絽や紗の着物』と呼びますが、絽や紗は織物の名前です。

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着物は季節に合わせてこなれ見え◎知っておきたい着物の季節のルールとは

フォーマルなら絽の着物

薄物の着物をフォーマルに楽しむのなら、絽の着物がおすすめです。
先に生まれた紗の変形の織物であり、奇数の横糸ごとに経糸を絡めて作っています。
隙間が等間隔にでき、紗よりも透けが少ないところが特長です。

糸の絡め方や使う糸の種類によって、経絽や平絽、駒絽などに分けることができます。

カジュアルからセミフォーマルなら紗の着物

薄物の着物をカジュアルシーンやセミフォーマルシーンで着るのなら、紗の着物がおすすめです。
絽と同じように糸を絡めて作り、着物全体に隙間ができているところが特長です。
絽の生地の上に紗を重ねた紗袷せや紗の生地にさらに紗を重ねた二重紗・紗無双など、透け感が生み出す陰影や織目の重なりを楽しむことができます。

駒紗や平紗、文紗など、種類によって異なる印象も叶えられるでしょう。

名前を知っておきたい羅の着物

薄物の着物について知識を深めるのなら、羅の着物についても知っておきましょう。
羅の着物は、経糸のすべてが絡み合うことで全体に強い透け感が生まれるところが特長です。
歴史は絽紗よりも古く、正倉院にも奉納されました。

ただし、複雑な手法のため通常の織り機では作ることができません。
一時は作られなくなってしまいましたが、重要無形文化財を保持している北村武資氏が昭和に復元に成功しました。

浴衣をきっかけに着物デビューなら、訪問着もおすすめ

着物好きさんのなかには、『夏ならではの装いとして浴衣を選び、ほかの季節は着物を楽しむ』と着分ける人も多いです。
浴衣のほかに着物を用意するのなら、訪問着がぴったりでしょう。

訪問着とは、留袖のつぎに格の高い準礼装に分類される着物です。
絵羽模様と呼ばれるつながった柄使いが特長であり、上品さのなかに豪華な雰囲気を感じさせます。
結婚式や卒入園式をはじめ、お茶会や観劇など、着るシーンを選ばない万能さが魅力です。

着る人の年齢や未婚・既婚も問わないことから、一着持っていると長く愛用することもできます。

林屋の『きものセット』で着物ライフが身近になる

着物専門店林屋のこれからの着物セット

岡山県・香川県で着物デビューをするのなら、着物専門店の林屋がおすすめです。
林屋は創業85年以上の老舗であり、業界でトップクラスの品揃えで京都の上質な着物をご用意しています。
林屋のきものセットなら、お得な価格で長く着続けられる着物を見つけられるでしょう。

【これからのきものセット(298,000円/398,000円)】
・特選訪問着
・西陣袋帯
・厳選小物3セット(帯締め、帯揚げ、重ね衿)

豊富な色柄で好みが見つかる

着物専門店の林屋では、とくに訪問着に力を入れて品揃えを展開しています。

ピンクの訪問着

ピンクの訪問着の詳しい情報はこちら

こちらは、淡いピンクが女性らしい訪問着です。
柔らかな色合いで仕上げ、春に映える一着といえるでしょう。

黒色の訪問着

黒色の訪問着の詳しい情報はこちら

こちらは、大人の女性だからこそ着こなせる黒の訪問着です。
着る人のシックさを格上げしてくれます。

水色の訪問着

水色の訪問着の詳しい情報はこちら

こちらは、寒色系の仕上がりが爽やかな訪問着です。
卒入園式などの新たな門出におすすめです。

ピンクの訪問着

ピンクの訪問着の詳しい情報はこちら

こちらは、白っぽいピンクに寒色系の柄使いがコントラストを生み出す訪問着です。
たっぷりとお花を描き、品の良さを感じさせます。

まとめ

着物と浴衣の違いについてご紹介しました。
林屋は、知識に長けたスタッフがお客様の思いや好みに寄り添い、ぴったりの着物をご提案する着物専門店です。
似合う着物探しやシーンに合わせた着こなしなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。

林屋では、特別な特典をご用意してご来店をお待ちしております。

・何度でも着付けの無料サービス
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・着付け前後の点検サービス
・タンス整理の無料サービス
・前結び着付け教室48回分レッスン無料
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岡山県倉敷市・香川県丸亀市の方は、ぜひご予約の上ご来店ください。

林屋 | 岡山・香川最大のきもの専門店(倉敷/丸亀)

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