
着物は種類はもちろん、色柄も豊富にあります。
「特別な日には着物」と考えている人も多いですが、実際には着物の選び方がわからないということも。
せっかく着物を着るのなら、ふさわしい一着を自信を持って選べるようになりませんか?
今回は、着物の選び方について、季節やシーン、似合わせ別に詳しくご紹介します。
着物を自分で選べるようになりたい人、着物の着こなしをより一層楽しみたい人は参考にしてみてくださいね。
目次
はじめに、着物の『格』を知ろう!
はじめに、着物の格について知りましょう。
着物の格は、着物選びの基本的なルールとなるもの。
洋服と同じように、着物にもTPOごとにふさわしい種類があります。
また、着物そのものはもちろん、作り方によっても分類のなかで格が変化します。
着物の場合、織りのものよりも染めのものの方が格が高いです。
着物と同様に帯にも格があり、染めのものよりも織りのものの方が格が高くなります。
着物と帯で順番が反対になるため、覚えておきましょう。
着物の選び方〜季節に合わせて選ぶ〜
着物は、季節によって適した仕立てが異なります。
季節に合わせて袷と単衣を着分けましょう。
また、着物は季節によって色と柄も適したものが変化します。
とくに、柄は先取りすることがルールの一つです。
着るときの季節よりも少し先の柄が描かれた一着を選ぶと、先取りのルールに沿うことができます。
なお、花を用いた柄には注意が必要です。
本物の花よりも着物の柄が目立ってはいけないと考えられているため、花が咲くよりも少し早めに着物の柄に取り入れましょう。
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春にふさわしい着物とは
春は、袷と単衣どちらの着物も活躍します。
5月ごろまでは、袷の着物がぴったり。
まだ肌寒い春の始まりにも、裏地によって暖かく着物を楽しむことができます。
着物らしい重厚感で写真映りも良いです。
春らしい過ごしやすさの6月ごろには、単衣の着物を着ると快適です。
表は袷と同じですが、裏地がついていないことで軽やかに着ることができます。
夏にふさわしい着物とは
単衣の着物も暑くなってきた夏には、薄物の着物の出番です。
薄物の着物は布地によって、上布や絽・紗などに分けることができます。
裏地もなく布地そのものの風通しが良いため、涼しさを感じられるでしょう。
薄物の着物向けの小物をコーディネートすると、より一層季節感が生まれます。
秋にふさわしい着物とは
秋を迎えると、夏用の薄物の着物では肌寒く感じることもあるでしょう。
薄物の着物で夏の終わりを感じたら、春に着ていた袷の着物が再び出番を迎えます。
秋らしい色合わせにこだわると、短い秋を存分に楽しめるはずです。
先取りのルールに則り、冬物の小物を取り入れても良いでしょう。
冬にふさわしい着物とは
冬には、引き続き袷の着物を着ます。
着物だけでは寒いときには、和装用のコートを上着として用いましょう。
地域によっては、和装用のコートでは防寒が足りないことも。
和装用の肌着や足袋には、防寒向けに保温性を高めたものもあります。
着姿から見えないところでしっかりと防寒しましょう。
着物の選び方〜シーンに合わせて選ぶ〜
つぎに、着用シーンに合わせた着物の選び方です。
着用シーンは、選ぶべき着物の格を左右します。
着物が装いとして選ばれることの多いシーンを例に、ふさわしい着物の種類をご紹介します。
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冠婚葬祭など改まった場

結婚式をはじめとする冠婚葬祭には、第一礼装・正礼装に分類される着物がふさわしいです。
以下の着物から、場の雰囲気や立場に応じて着物を選びましょう。
・打掛
・黒紋付
・留袖
・振袖
結婚式や子どもの行事などフォーマルな場

結婚式のお呼ばれや子どもの行事などへの参加には、略礼装・準礼装に分類
される着物がふさわしいです。
以下の着物は、万能に着ることができます。
・訪問着
・色無地
・付け下げ
なかでも、着物を着る機会の多い人からは訪問着が人気です。
同じ着物でも小物使いを変えることで、印象の変化を楽しめるでしょう。
観劇やお食事会などセミフォーマル〜カジュアルな場

先にご紹介したシーンよりもセミフォーマルな場やカジュアルな場には、お出かけ着に分類される着物がふさわしいです。
お出かけ着には、以下の着物が挙げられます。
・付け下げ小紋
・小紋
・紬
・更紗
など
小紋のなかでも江戸小紋、さらに三役と呼ばれる柄は略礼装としても着ることができます。
「フォーマルな場ではないけれど、きっちり感を出したい」というときには、江戸小紋三役が着やすいでしょう。
友人とのお出かけなどカジュアルな場
よりカジュアルで自由な場には、紬や浴衣をはじめとする普段着に分類される着物がふさわしいです。
絹をはじめ、木綿やウールなど素材による風合いの変化を楽しんでも良いでしょう。
普段着に分類される着物はお手入れが簡単なことも多いため、より気軽に着物に親しみを持てるはずです。
着物の選び方〜自分に似合う一着を選ぶ〜
着物を選ぶときには、似合わせも気になるところでしょう。
自分に抜群に似合う着物を着ると、着姿が一層凛とします。
洋服やメイクと同じように、パーソナルカラーや体型を参考に着物を選ぶことをおすすめします。
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パーソナルカラーがイエベ春タイプ

パーソナルカラーがイエローベースのスプリング(春)さんには、明るい色合いの暖色系の着物がおすすめです。
春らしい明るく純粋な印象に、着物がマッチして多幸感を生み出します。
こちらは、薄黄色の訪問着です。
ふんわりと色づき、顔まわりも明るく見せてくれます。
パーソナルカラーがブルベ夏タイプ

パーソナルカラーがブルーベースのサマー(夏)さんには、柔らかさを感じる爽やかな寒色系の着物がおすすめです。
明るい色合いにこだわると、ブルーベースならではの透明感が一層際立ちます。
こちらは、空色にグラデーションを施した訪問着です。
すっきりとした空色と白色の組み合わせが清楚な雰囲気を感じさせます。
パーソナルカラーがイエベ秋タイプ

パーソナルカラーがイエローベースのオータム(秋)さんには、穏やかさを感じる落ち着いた色合いの暖色系の着物がおすすめです。
シックな雰囲気が大人の品格を感じさせます。
人気が高まっているレトロ柄の着物とも相性抜群です。
こちらは、絶妙な色合いの亜麻色の訪問着です。
花の色使いがよく映え、着物姿のアクセントになってくれるでしょう。
パーソナルカラーがブルベ冬タイプ

パーソナルカラーがブルーベースのウィンター(冬)さんには、深みと鮮やかさを両立した色合いの着物がおすすめです。
なかでも青みのある色は、肌の色合いをワントーンアップしてくれるでしょう。
こちらは、深紫色の訪問着です。
黒色に近い深みが個性を感じさせます。
小物に鮮やかさを取り入れると、コーディネートにメリハリが生まれおすすめです。
自分の体型と着物のバランスに注目する
自分の体型に合わせた着物を選ぶと、着姿全体のバランスが美しくなります。
例えば、高身長の人には、華やかさを感じる大きめの柄使いの着物がおすすめです。
低身長の人は、小さめの柄使いの着物を選ぶと華奢な印象がアップします。
また、スリムな人には、ふんわりとした暖色系の着物がよく合います。
ふくよかな人は収縮色を選ぶと良いでしょう。
着物の選び方は老舗の林屋におまかせ
自分の好みやなりたいイメージを人に伝えるのは、なかなか難しいことかもしれません。
着物専門店の林屋では、着物のプロが丁寧にカウンセリングを行い、ご要望に沿った着物をご提案いたします。
着物そのものはもちろん、コーディネートもおまかせください。
林屋は、創業から85年以上の老舗です。
老舗だからできる地域最大級の品揃えで、自分だけが似合う特別な一着に出会うことができるでしょう。
まとめ
着物の選び方についてご紹介しました。
着物専門店の林屋では、地域最大級の品揃えでご来店をお待ちしております。
また、着物を購入されたお客様向けに充実の特典もご用意しています。
林屋へのご来店の際には、Webからの来店予約がおすすめです。
岡山県倉敷市・香川県丸亀市の方は、ぜひご予約の上ご来店ください。